3球団競合の末に獲得した期待のドラ1左腕

　西武のドラフト1位・武内夏暉投手（国学院大）が13日、中日とのオープン戦（ベルーナドーム）に先発登板。4回1安打無失点、5奪三振の快投を披露し、目標に掲げる開幕ローテーション入りへ大前進した。

　初回は一死から2番・尾田に四球を許すも、落ち着いた牽制で尾田をタッチアウトに仕留め二死。3番・ディカーソンは三邪飛に仕留め無失点スタートを切った。2回は先頭の4番・細川に右中間突破の三塁打を許したが、ここから圧巻の奪三振ショーを披露。まずは5番・石川昂を低めのツーシームで空振り三振に仕留めると、続く高橋周、鵜飼も連続三振に仕留め、大ピンチを3者連続奪三振で切り抜けた。

　3回は先頭の8番・加藤匠に四球を与えたものの、9番・ロドリゲスのバントをバッテリーを組んだ炭谷が素早く二塁へ送球し封殺。一死一塁で再び牽制でロドリゲスをタッチアウトに仕留め、最後は1番・田中を空振り三振に仕留めた。

　4回は細川を空振り三振に仕留めるなど3者凡退。中日打線を4回67球、1安打無失点、5奪三振2四球の内容で封じ、5回から2番手・甲斐野にマウンドを譲った。

　先発登板予定だった3月6日の日本ハム戦（鎌ヶ谷）がグラウンドコンディション不良で中止。これがオープン戦＆本拠地初登板となったが、昨年のドラフトで3球団が競合したポテンシャルの高さを改めて披露して見せた。