ロッテの投手は育成を含めて47人いるが、2月の対外試合から一軍の実戦に32人が登板している。新人、故障者以外の投手はほぼ一軍の実戦で投げていることになる。
黒木知宏投手コーチは投手陣について「みんな状態が良いし、いろんな投手を投げさせていますよ」とし、「その選手の適材適所を判断していかないといけないし、今年の投手陣の中で誰がそのポジションに食い込んでくるのかをみないといけないというのはありますね」と練習試合から多くの投手を一軍で投げさせている意図を説明した。
投手たちはまず、開幕一軍を目指すことになる。昨季はオープン戦で3試合以上投げて無失点の投手が開幕二軍スタートだったケースもあり、開幕一軍の基準はあったりするのだろうかーー。
「基本的には結果、昨年までの実績。実績を残した選手たちがその状態まで調子を上げているかというのがまず一つ。それを追い上げるような選手がいれば、目に映るし、あとはチームが最少失点で抑えるために、ピンチになった時にこのピッチャーだったら、抑えられるかどうか判断しながら見ている感じですね」。
「基本的に開幕一軍が全てじゃないと思っていますし、今(の時期)は一軍、二軍じゃないんですよ。開幕していないし、練習する場所と試合する場所が違うだけで、こちらは選手たちをコントロールしながら、どこで登板させるかプランを立てながらやっています」。
確かにZOZOマリンスタジアムのオープン戦の試合前練習を見ると、前日一軍で練習していた投手が、次の日には一軍練習にいなかったりする。
「チームが勝つためには1年通して、47人ピッチャーがいますけど、全員で動いていかないといけない。まずは開幕で誰が入ってくるか、そのバックアップ的な選手をどうやって動かしていくかというところを考えてやっています。基準というよりかは、選手たちが結果を出せるかというものをやれているかどうか、パフォーマンスですね」。
オープン戦を見ていると、先発投手は小島和哉が8日のソフトバンク戦で4回・72球を投げたが、オープン戦で60球以上投げた投手は8日の小島、9日のソフトバンク戦で3回70球を投げた中森俊介の2人のみ。先発陣に関しては、開幕してからいきなり120球投げるというよりも、80球前後から徐々に球数を増やしていくイメージなのだろうかーー。
「基本的にはそうなりますよね。1年間長いですし、いきなりほぼ120球投げさせることはないと思いますね。どこのチームもそうですけど、少しずつイニングを伸ばしていって、少しずつ球数を増やしていってという状況なので、うちのチームだけが特別やっているわけではないかなという感じだと思います」。
リリーフ陣に関しても、近年は3連投がなく、1週間に4登板以上なしと、管理している。そこに関しても「基本的にはそういう形になっていくと思いますね。とにかく1年通して選手たちがいられるように、運用していきたいと思っている。無茶なことは極力避けながら、勝負をかけなきゃいけない時期は必ずくるので、そのタイミングを間違わないようにしっかり連携とってやっていきたいなと思います」と語った。
黒木コーチを含めた首脳陣は開幕だけでなく、その先、シーズントータルで見ている。
「今はリハビリしている選手も6、7月に上がってくる可能性もあるところも頭に入れながらとか、(状態が)いい選手が頑張っていても当然疲れがくるので、その時にその選手たちをどういうふうにしていくか、イメージをわかせるかやっていますね」。
昨年は一、二軍の投手コーチが連携をとりながら、投手陣の状態を把握してきた。今季も昨季と同じような考えで良いのだろうかーー。
「ファームでスタンバイしている選手たちやピッチングコーチもいて、コーディネーターも入っているので、そこの連携をとってチームにとってベストな状況は何か把握しながらやっていけたらなという感じですね」。
開幕前のこの時期になると、開幕一軍メンバー、開幕先発ローテーションが気になるところだが、首脳陣は今の時期からシーズン通した投手運用を考え、過ごしている。
取材・文=岩下雄太
黒木知宏投手コーチは投手陣について「みんな状態が良いし、いろんな投手を投げさせていますよ」とし、「その選手の適材適所を判断していかないといけないし、今年の投手陣の中で誰がそのポジションに食い込んでくるのかをみないといけないというのはありますね」と練習試合から多くの投手を一軍で投げさせている意図を説明した。
投手たちはまず、開幕一軍を目指すことになる。昨季はオープン戦で3試合以上投げて無失点の投手が開幕二軍スタートだったケースもあり、開幕一軍の基準はあったりするのだろうかーー。
「基本的には結果、昨年までの実績。実績を残した選手たちがその状態まで調子を上げているかというのがまず一つ。それを追い上げるような選手がいれば、目に映るし、あとはチームが最少失点で抑えるために、ピンチになった時にこのピッチャーだったら、抑えられるかどうか判断しながら見ている感じですね」。
「基本的に開幕一軍が全てじゃないと思っていますし、今(の時期)は一軍、二軍じゃないんですよ。開幕していないし、練習する場所と試合する場所が違うだけで、こちらは選手たちをコントロールしながら、どこで登板させるかプランを立てながらやっています」。
確かにZOZOマリンスタジアムのオープン戦の試合前練習を見ると、前日一軍で練習していた投手が、次の日には一軍練習にいなかったりする。
「チームが勝つためには1年通して、47人ピッチャーがいますけど、全員で動いていかないといけない。まずは開幕で誰が入ってくるか、そのバックアップ的な選手をどうやって動かしていくかというところを考えてやっています。基準というよりかは、選手たちが結果を出せるかというものをやれているかどうか、パフォーマンスですね」。
先を見据えた準備
オープン戦を見ていると、先発投手は小島和哉が8日のソフトバンク戦で4回・72球を投げたが、オープン戦で60球以上投げた投手は8日の小島、9日のソフトバンク戦で3回70球を投げた中森俊介の2人のみ。先発陣に関しては、開幕してからいきなり120球投げるというよりも、80球前後から徐々に球数を増やしていくイメージなのだろうかーー。
「基本的にはそうなりますよね。1年間長いですし、いきなりほぼ120球投げさせることはないと思いますね。どこのチームもそうですけど、少しずつイニングを伸ばしていって、少しずつ球数を増やしていってという状況なので、うちのチームだけが特別やっているわけではないかなという感じだと思います」。
リリーフ陣に関しても、近年は3連投がなく、1週間に4登板以上なしと、管理している。そこに関しても「基本的にはそういう形になっていくと思いますね。とにかく1年通して選手たちがいられるように、運用していきたいと思っている。無茶なことは極力避けながら、勝負をかけなきゃいけない時期は必ずくるので、そのタイミングを間違わないようにしっかり連携とってやっていきたいなと思います」と語った。
黒木コーチを含めた首脳陣は開幕だけでなく、その先、シーズントータルで見ている。
「今はリハビリしている選手も6、7月に上がってくる可能性もあるところも頭に入れながらとか、(状態が)いい選手が頑張っていても当然疲れがくるので、その時にその選手たちをどういうふうにしていくか、イメージをわかせるかやっていますね」。
昨年は一、二軍の投手コーチが連携をとりながら、投手陣の状態を把握してきた。今季も昨季と同じような考えで良いのだろうかーー。
「ファームでスタンバイしている選手たちやピッチングコーチもいて、コーディネーターも入っているので、そこの連携をとってチームにとってベストな状況は何か把握しながらやっていけたらなという感じですね」。
開幕前のこの時期になると、開幕一軍メンバー、開幕先発ローテーションが気になるところだが、首脳陣は今の時期からシーズン通した投手運用を考え、過ごしている。
取材・文=岩下雄太