ニュース 2024.03.26. 09:14

今年の中日は一味違う!?オープン戦首位、守り勝つ野球で上位進出なるか

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中日・立浪監督
 中日はオープン戦、ソフトバンクと並び12球団トップタイ、3月15日の阪神戦以降引き分けを挟んで6連勝でオープン戦を終えた。

 3月15日以降、中日の得点は0点、4点、4点、3点、1点、4点、1点、2点と5点以上奪った試合は1試合もない。6連勝期間中5試合が1点差ゲームと、接戦をモノにしてきた。オープン戦だから結果は関係がないと言われてしまえばそれまでだが、2年連続最下位に沈むチーム。投手力を売りにしているチームカラーを考えれば、オープン戦から接戦を勝てているのは開幕に向けて大きいのは間違いない。

 中日は昨季チーム打率.234、390得点、71本塁打はいずれもリーグワースト。オープン戦もチーム打率.216は12球団中10番目の数字で、50得点も12球団中9番目の成績だ。それでも、チーム防御率は12球団トップの1.97。投手陣がリードを逃げ切るだけの得点を奪えれば勝てる。

 オープン戦最終戦となった24日のロッテ戦のように1点を追う9回に代打・中島宏之が同点の適時打を放ったりするなど、代打の層も昨季に比べて厚くなっている。昨季まで一軍でプレーする時間が短かった三好大倫に田中幹也、新外国人のディカーソン、ロドリゲス、新加入の中島、中田翔、上林誠知、山本泰寛、新人の辻本倫太郎など選手層が厚くなっており、競争という部分でも熾烈になった。

 投手陣に関しても昨季がリーグ2位のチーム防御率3.08、22年もリーグ2位のチーム防御率3.28、21年がチーム防御率リーグトップの3.22と、近年は安定している。先発の頭数も揃っており、リリーフ陣も人材豊富で、絶対的なマルティネスという守護神もいる。

 2年連続最下位で下馬評が低いが、投手陣はここ数年安定しており、ある程度計算ができる。あとは打線がどれだけ点を奪えるか。ここに尽きる。過去には2011年にチーム打率リーグワーストの.228も、リーグトップのチーム防御率2.46の投手陣で守り勝ってリーグ連覇を達成したこともある。当時は統一球だったから参考にならないと言われてしまいそうだが、多少打てなくても1点を守りきれれば、上位進出は十分可能ではないだろうか。近年Bクラスが常連となっている中日が、上位進出するためにもシーズン序盤で勝ち癖をつけたい。

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