「開幕に向けていい準備ができています。(具体的には)気持ちの面で準備ができています」。
ロッテの山口航輝は、3月29日から始まる新シーズンに向けて頼もしい言葉を残した。
山口は昨年シーズン終了後にZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習では「確実性をしっかり上げるためにやっていくのと、もっと体全体を使ってもっともっと、今追い込んで体もきつい状態ですけど、その中でも下半身から使ってバッティングをしないと意味がないと思うので、そこは意識してやっています」と、バットを振り込んだ。
シーズンオフの自主トレに向けて秋季練習中の取材では「まずはしっかりと1年間戦える体、体力をしっかりつけて、食事の面だったり、私生活の面で野球に対して意識を高く持ってやっていきたいと思います」と話していたが、1月の自主トレ期間中に取材した時には「年末年始大阪に帰りましたけど、ほぼ休むことなく動いていた。体力がついたかはわからないですけど、しっかり動けていたかなと思いますし、もうちょっと休んであげたら良かったなという思いもあります」と、トレーニングを積んだ。
2月石垣島春季キャンプが始まってからは、第1クールはリハビリ組だったが、2月8日に全体練習に合流すると、打撃練習では「去年もいい状態で入りましたし、今年は怪我して入りましたけど、バッティングの状態も良い」と、角度のついたライナー性の鋭い当たりを放っていた。
胸板が厚くなり、去年に比べてユニホームもどこか、ピチピチになったように見えた。ユニホームのサイズを小さくしたのか訊くと、「体が大きくなった感じです」とし、ユニホームのサイズは「変えていないです」と、その肉体からもシーズンオフの期間に今季に向けて必死に体を作ってきたことがわかる。
2月20日の楽天との練習試合で今季初の一軍の実戦に出場すると、練習試合の期間中の打撃成績は打率.379(29-11)、5打点。オープン戦が始まってからも5日のDeNA戦から9日のソフトバンク戦にかけて4試合連続安打。9日終了時点でオープン戦の打率は.556。10日のソフトバンク戦で無安打だったが、13日の阪神戦、15日のオリックス戦はマルチ安打をマークした。
「意識して取り組んでいます」と、練習試合から右方向に強い当たりが多い。2月25日の韓国ロッテ戦の第1打席にライト線に適時二塁打を放てば、3月13日の阪神戦では0-1の4回二死走者なしで伊藤将司が3ボール2ストライクから投じた外角139キロストレートを右中間へ二塁打を放った。3月15日のオリックス戦でも、1-1の初回一死一塁の第1打席、山岡泰輔が1ボールから投じた2球目の外角のスライダーをライト前に安打。
ライト方向への安打ではないが、その中でも、3-3の3回無死走者なしの第2打席、インコース攻めにあいながらも山岡が3ボール2ストライクから投じたインコースの144キロシュートをセンター前に安打は非常に良かった。山口本人も「いい打ち方ができたと思います」と納得の表情。
練習試合、オープン戦では本塁打はなかったが、昨季までのような強引さ、早いカウントの時にインコース攻めに合い、追い込まれてから外の変化球に空振り、泳がされて内野ゴロというようなことが少なく、センターから逆方向に強い当たりを打っている。インコースの対応も、先ほど記したように3月15日のオリックス戦で山岡からセンター前に安打を放った。昨年からの違い、成長した姿を見せている。
あとは、シーズンが開幕してからここまで取り組んできたことを変わらず発揮できるかどうか。今季は本拠地・ZOZOマリンスタジアムで大声援を受けて、幕をあける。「しっかり1年間試合に出てチームのために頑張りたいです」。今季は“真”のレギュラーとなって、プロ入りから目標に掲げる30本塁打を達成し、チームの顔になることを強く願う。
取材・文=岩下雄太
ロッテの山口航輝は、3月29日から始まる新シーズンに向けて頼もしい言葉を残した。
山口は昨年シーズン終了後にZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習では「確実性をしっかり上げるためにやっていくのと、もっと体全体を使ってもっともっと、今追い込んで体もきつい状態ですけど、その中でも下半身から使ってバッティングをしないと意味がないと思うので、そこは意識してやっています」と、バットを振り込んだ。
シーズンオフの自主トレに向けて秋季練習中の取材では「まずはしっかりと1年間戦える体、体力をしっかりつけて、食事の面だったり、私生活の面で野球に対して意識を高く持ってやっていきたいと思います」と話していたが、1月の自主トレ期間中に取材した時には「年末年始大阪に帰りましたけど、ほぼ休むことなく動いていた。体力がついたかはわからないですけど、しっかり動けていたかなと思いますし、もうちょっと休んであげたら良かったなという思いもあります」と、トレーニングを積んだ。
2月石垣島春季キャンプが始まってからは、第1クールはリハビリ組だったが、2月8日に全体練習に合流すると、打撃練習では「去年もいい状態で入りましたし、今年は怪我して入りましたけど、バッティングの状態も良い」と、角度のついたライナー性の鋭い当たりを放っていた。
胸板が厚くなり、去年に比べてユニホームもどこか、ピチピチになったように見えた。ユニホームのサイズを小さくしたのか訊くと、「体が大きくなった感じです」とし、ユニホームのサイズは「変えていないです」と、その肉体からもシーズンオフの期間に今季に向けて必死に体を作ってきたことがわかる。
2月20日の楽天との練習試合で今季初の一軍の実戦に出場すると、練習試合の期間中の打撃成績は打率.379(29-11)、5打点。オープン戦が始まってからも5日のDeNA戦から9日のソフトバンク戦にかけて4試合連続安打。9日終了時点でオープン戦の打率は.556。10日のソフトバンク戦で無安打だったが、13日の阪神戦、15日のオリックス戦はマルチ安打をマークした。
「意識して取り組んでいます」と、練習試合から右方向に強い当たりが多い。2月25日の韓国ロッテ戦の第1打席にライト線に適時二塁打を放てば、3月13日の阪神戦では0-1の4回二死走者なしで伊藤将司が3ボール2ストライクから投じた外角139キロストレートを右中間へ二塁打を放った。3月15日のオリックス戦でも、1-1の初回一死一塁の第1打席、山岡泰輔が1ボールから投じた2球目の外角のスライダーをライト前に安打。
ライト方向への安打ではないが、その中でも、3-3の3回無死走者なしの第2打席、インコース攻めにあいながらも山岡が3ボール2ストライクから投じたインコースの144キロシュートをセンター前に安打は非常に良かった。山口本人も「いい打ち方ができたと思います」と納得の表情。
練習試合、オープン戦では本塁打はなかったが、昨季までのような強引さ、早いカウントの時にインコース攻めに合い、追い込まれてから外の変化球に空振り、泳がされて内野ゴロというようなことが少なく、センターから逆方向に強い当たりを打っている。インコースの対応も、先ほど記したように3月15日のオリックス戦で山岡からセンター前に安打を放った。昨年からの違い、成長した姿を見せている。
あとは、シーズンが開幕してからここまで取り組んできたことを変わらず発揮できるかどうか。今季は本拠地・ZOZOマリンスタジアムで大声援を受けて、幕をあける。「しっかり1年間試合に出てチームのために頑張りたいです」。今季は“真”のレギュラーとなって、プロ入りから目標に掲げる30本塁打を達成し、チームの顔になることを強く願う。
取材・文=岩下雄太