「二桁は勝てると思うが…」解説陣の意見は真っ二つ
ロッテ・吉井理人監督は28日、プロ野球開幕前日の会見で「数人の故障者が出てしまったが、それ以外は順調に来ている。選手たちがどのような活躍をするのか、わくわくする気持ちでいっぱい」と心中を述べた。日本ハムとの開幕戦の展望については「新庄監督と戦う時は、試合展開がどうなるか本当に楽しみなので、こちらも負けないように。多分こちらもせこせこ野球になると思う」と隣にいた日本ハム・新庄剛志監督と顔を見合わせながら、ユーモアを交えて語った。
28日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024 開幕直前SP』では、明日初陣を迎えるロッテ躍進のキーマンを22名の解説陣が大予想。16名がエース・佐々木朗希の名前を挙げ、その活躍について大いに議論が交わされた。
「今季、佐々木朗希は15勝以上するか?」という質問に対しては、スタジオ出演していた解説陣9名中4名が「する」、5名が「しない」と回答し、意見が割れる結果になった。齊藤明雄氏は「二桁は勝てると思うが、中6日で24試合投げて15勝以上は厳しいと思う。怪我の心配もあるし、どこまでイニングを投げさせて、どこをリミットとするか」と懸念点を挙げた。平松政次氏も「昨年までは登板数が少なかった。今年いきなり25~27試合投げろというのは無理だと思う」と難しさを語った。
一方で「する」と答えた岩本勉氏が「佐々木はローテーションで週1回マウンドに立って投げなければいけない投手」と指摘すると、平松氏は「それはそうでしょ、本人だって5年目で中堅なんだから、最多勝を獲らなければいけないしトップになりたいと思っているはず。しかし投げていないということは、何かあるということ。それが4年も続いているから、なかなか投げられないと思う。投げなきゃ勝てない」と佐々木の思いを汲み取りながらも強い口調で反論した。
それに対して岩本氏は「佐々木本人はメジャー志向もあるから、週1回は投げないと全てが成立しない。余程の腹の括り方をしていると思うので、15勝はしてほしい」と佐々木の将来を考えながら注文をつけた。
高いポテンシャルを秘めているからこそ、その力をシーズン通して発揮してほしいと毎年大きな期待が寄せられる佐々木。チームの優勝のためにも、投手としての自分の未来のためにも、圧倒的な成績を残せるか注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』