「特に深く考えていないです。しっかり投げているところで、3人で抑えるとか、0で次のピッチャーに繋げるとか、そこで自分のピッチングをするしか考えていないですね」。
ロッテの西村天裕は昨季のこの時期は移籍直後でファームで過ごしていたが、今年はここまで2試合、勝ち試合の7回を任されている。任されているポジションが昨季の同時期と違っても、マウンド上での考え方は変わらない。
昨季は4月2日に初昇格を果たすと、昇格直後はビハインドゲームで投げ、そこで結果を残し徐々に序列を上げていき、シーズン中盤以降は勝ち試合で登板した。シーズン最終盤の9月に故障で離脱した時期はあったが、44試合に登板して、4勝0敗、防御率1.25と成績を残した。
新シーズンに向けて、昨季取り組んできた“アウトの取り方”にプラス、キャッチャーミットを突き抜けるようなイメージのストレートの質を求め、自主トレからこだわってきた。
一軍の実戦2度目の登板となった3月3日の西武とのプレシーズンマッチでは、「いい感じに指先にかかっている感じがする。いい感じに投げられているなと感じました」と強いストレートを投げ込んだ。オープン戦では「球速は思ったより出ていないですけど、ファウルとか取れたりしているので、いい感じなのかなと思います」と手応え。
2月の練習試合から6試合に登板したが、5試合が被安打0。3月19日の巨人とのオープン戦で4安打され2点を失ったが、「逆に色々課題が出たのでそれが次に繋がったと思うので良かったと思います」と前を向いた。
「あそこで悪いところが全部出たと思って、ダメなところが出たのが明確だった。ボールが高かったとか、追い込んでからの決め球に欠けた」と悪かった部分を客観的に分析し、「次の中日戦、(開幕してからの)日本ハム戦にいい方向に持って行けたんじゃないかなと思います」と、しっかりと課題を修正した。
今季初登板となった3月30日の日本ハム戦は、「3人で切れたので球数少なく切れたので良いスタートを切れたのかなと思います」と、3-0の7回に登板し、先頭の野村佑希を右飛、続くレイエスを空振り三振、最後は水野達稀を二飛、1イニングをわずか12球で終えた。連投となった3月31日の日本ハム戦も、1本安打を打たれたが、2つの三振を奪うなど、1回を15球で片付けた。
昨季同様に良いスタートを切った。昨年の秋、シーズンを終えて西村は「1年間戦い抜けなかったので、体をもっとどういうふうにケア、休養をしたり、どうやって怪我を防ぐのかというのをできなかったのでしっかりやっていかないといけないなと改めて思いました」と、ケア、休養の重要性を改めて実感した。
今季シーズンを戦い抜くために「定期的にトレーニングして、体を衰退させないというか、現状維持で終わらないように。現状維持にしちゃうとそこで満足しちゃダメなので、自分の体を練習しながら、いい状態に持っていって、その中でもケアを毎日しっかりできればなと思います」と、昨年の反省を活かし、トレーニングをしっかりやりながら、体のケアも入念に行う。
「いつも通り自分のピッチングをするだけだと思っているので、やるだけだと思います」。背番号“40”は今季も、頼もしい投球をマリーンズファンの前でたくさん見せてくれそうだ。
取材・文=岩下雄太
ロッテの西村天裕は昨季のこの時期は移籍直後でファームで過ごしていたが、今年はここまで2試合、勝ち試合の7回を任されている。任されているポジションが昨季の同時期と違っても、マウンド上での考え方は変わらない。
昨季は4月2日に初昇格を果たすと、昇格直後はビハインドゲームで投げ、そこで結果を残し徐々に序列を上げていき、シーズン中盤以降は勝ち試合で登板した。シーズン最終盤の9月に故障で離脱した時期はあったが、44試合に登板して、4勝0敗、防御率1.25と成績を残した。
新シーズンに向けて、昨季取り組んできた“アウトの取り方”にプラス、キャッチャーミットを突き抜けるようなイメージのストレートの質を求め、自主トレからこだわってきた。
一軍の実戦2度目の登板となった3月3日の西武とのプレシーズンマッチでは、「いい感じに指先にかかっている感じがする。いい感じに投げられているなと感じました」と強いストレートを投げ込んだ。オープン戦では「球速は思ったより出ていないですけど、ファウルとか取れたりしているので、いい感じなのかなと思います」と手応え。
2月の練習試合から6試合に登板したが、5試合が被安打0。3月19日の巨人とのオープン戦で4安打され2点を失ったが、「逆に色々課題が出たのでそれが次に繋がったと思うので良かったと思います」と前を向いた。
「あそこで悪いところが全部出たと思って、ダメなところが出たのが明確だった。ボールが高かったとか、追い込んでからの決め球に欠けた」と悪かった部分を客観的に分析し、「次の中日戦、(開幕してからの)日本ハム戦にいい方向に持って行けたんじゃないかなと思います」と、しっかりと課題を修正した。
今季初登板となった3月30日の日本ハム戦は、「3人で切れたので球数少なく切れたので良いスタートを切れたのかなと思います」と、3-0の7回に登板し、先頭の野村佑希を右飛、続くレイエスを空振り三振、最後は水野達稀を二飛、1イニングをわずか12球で終えた。連投となった3月31日の日本ハム戦も、1本安打を打たれたが、2つの三振を奪うなど、1回を15球で片付けた。
昨季同様に良いスタートを切った。昨年の秋、シーズンを終えて西村は「1年間戦い抜けなかったので、体をもっとどういうふうにケア、休養をしたり、どうやって怪我を防ぐのかというのをできなかったのでしっかりやっていかないといけないなと改めて思いました」と、ケア、休養の重要性を改めて実感した。
今季シーズンを戦い抜くために「定期的にトレーニングして、体を衰退させないというか、現状維持で終わらないように。現状維持にしちゃうとそこで満足しちゃダメなので、自分の体を練習しながら、いい状態に持っていって、その中でもケアを毎日しっかりできればなと思います」と、昨年の反省を活かし、トレーニングをしっかりやりながら、体のケアも入念に行う。
「いつも通り自分のピッチングをするだけだと思っているので、やるだけだと思います」。背番号“40”は今季も、頼もしい投球をマリーンズファンの前でたくさん見せてくれそうだ。
取材・文=岩下雄太