「投げるのは不安だったと思います」
中日の大野雄大が巨人相手に快投を披露。1年ぶりのマウンドで見事な勝ち星を手に入れた。昨年左肘にメスを入れ、わずか1試合の登板に留まった左腕は、3回まで巨人打線をパーフェクトに抑える最高のスタート。4回には一死から門脇誠に初安打を許し、続く丸佳浩にもライトに運ばれ一・三塁のピンチを迎えるが、岡本和真の内野ゴロの間の1失点で切り抜けた。5回無死一・二塁のピンチも落ち着いて後続を断ち、5回を66球、被安打4、奪三振4、1失点で勝利に貢献した。
お立ち台に上った大野は「ただいま!」とファンに挨拶後「勝てたのは本当に嬉しいんですけど、 今日はほんとにチームの野手のみんなが打って守って、僕のことを助けてくれました」とチームメイトに感謝。「去年やっぱり投げられてませんので、 その借りをしっかりと今年返していかないといけないので、次からまた長いイニングを投げられるように頑張っていきます」と宣言した。
3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した江本孟紀氏は「リハビリもしてたでしょうし、これだけの相手に投げるのは不安だったと思います」と心中を察しつつ「今日見た感じでは、もうピッチング自体が出来上がってるんで。感覚的には、投げながらだんだん思い出してきたんじゃないでしょうかね」と推測し「上手く(バッターのタイミングを)外すピッチングも、今日は随所に見えてましたね」と復活登板に合格点を与えていた。
一昨年の9月25日の巨人戦以来の勝ち星を挙げたベテラン左腕。言葉通り昨年の借りを返せるのかにも注目が集まる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』