2024.04.09 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 5 | 終了 | 4 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
京セラD大阪 |
田嶋の通算白星のおよそ3分の1を献上
楽天は9日、敵地でのオリックス戦に4-5で敗戦。2カード連続で初戦を落として借金が「3」に増えたほか、最下位に転落してしまった。
この日の相手先発は通算11敗(4勝)と苦手にしている田嶋大樹。難敵攻略へ意気込んだ一戦だったが、初回から三者凡退に抑えられると直後にコディ・ポンセが2点を献上する苦しい展開になってしまう。
追いつきたい打線は4回、阿部寿樹と小郷裕哉の連続適時打で2点を返したものの、直後に追加点を奪われて点差が3点に拡大。田嶋が降板した6回以降は再び小郷、さらにまたしても阿部に適時打が飛び出し1点差まで詰め寄ったが、反撃もここまでとなり、最後は相手守護神・平野佳寿の前に沈黙した。
相手打線を上回る10安打を放ちながらも敗れた楽天について、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にて番組MCを務めた高木豊氏は「田嶋が楽天キラーだという事で、楽天の方がやられっぱなしという」と天敵・田嶋との相性に注目した。
田嶋の現役通算勝利数(37勝)のおよそ3分の1を献上しているほど苦手としているだけに高木氏は「投げる方も、得意なだけに気を付けるところってあるんじゃないですか」と出演した斎藤雅樹氏に話を振ると、斎藤氏は「もういい加減やられるかなと思ったりもしますし、でもやられるまでは変えないでいきたいなと思いますね」と分析。
通算180勝を挙げた自身の経験を踏まえて得意球団と対戦する際の心理状態を語るとともに、敗戦するまでは自分の取り組みを変えていないのではないかと見解を述べた。
また同じく出演した坂口智隆氏も「何回もやられる訳にはいかないと言うのはもちろん僕も経験した事がある」と打者の立場から切り出すと、「もちろん打者としても分かっていると思うんですよね。分かってるんですけど、意識が邪魔をしてと言いますか。空回りになってしまう事もある」とコメントし、対策に力を入れるからこそ生まれるプレッシャーの可能性を指摘した。
今江敏晃新監督が率いる新生・楽天だが、監督が代わっても難敵への苦手意識は簡単に払しょくできないのかもしれない。それでもこの日は3、4、5回で出塁するなど手も足も出なかった訳では無いので、次回での対戦に期待したい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』