2024.04.10 18:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 1 | 終了 | 6 | 中日ドラゴンズ |
横浜 |
「緊張、力みもあった」
高卒3年目の期待のドラ1右腕・小園健太がプロ初登板初先発デビューを果たした。三浦監督から引き継いだ横浜ナンバー“18”を背負い横浜スタジアムのマウンドに上った若武者は、先頭の三好大倫をカーブで見逃し三振と最高のスタート。しかしそこからは厳しい戦いを強いられた。
2番の田中幹也に四球、高橋周平は併殺崩れでアウトカウントを増やしたが、中田翔には再び四球でランナーを溜めてしまうと、続く元チームメイトの細川成也にタイムリーで先取点を与えてしまう。2回には不運な打球もあったが、3連打から内野ゴロと内野安打で2点を追加された。3回にも四球を皮切りに内野安打でピンチを広げると、ピッチャーの松葉貴大にまでタイムリーを浴び4点目を献上。三浦監督はここで交代を決断し、デビュー戦は2回2/3を76球、被安打7、与四球3、奪三振3の内容だった。本人も「立ち上がりから良いボールはありましたが、ゾーン内にコントロールできず後手になってしまいました。また緊張、力みもあり攻めの投球ができませんでした。早いイニングでマウンドを降りることになりチーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」とうなだれた。
試合後三浦監督は小園に対し「いいボールもありましたけど続かなかったりとか。もちろんフォアボールが絡んでますからね。その辺りはまずいかなと思いますけどね」と本人と同じく制球面での課題を指摘。しかし「苦いデビュー戦になったと思いますけど、これも経験ですしね、次に活かせばいいと思います。オープン戦ともまたね違いますし、ファームとも違いますし、 全てをプラスに変えてくれたらいいと思います」と、これをステップアップの糧にしてくれればと期待した。
試合も序盤の失点が響き3連敗となったが「まだまだ残り試合もありますし、まだまだやることがねいっぱいありますけど、1日空くのでその後しっかりやってきます」と気を引き締めた指揮官。育成と勝利の両立を目指し、戦い続ける。
取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘