自己最多の9奪三振で開幕2連勝
広島が序盤の大量リードを守りきり、阪神相手に6-2で快勝した。この日は先発したアドゥワ誠の好投が光った。2回までに6点の援護をもらった右腕は、4回に森下翔太にソロを浴び1点を返されたが、その後は4者連続で三振で流れを断ち切る意地のピッチングを披露。6回2死から佐藤輝明にタイムリーを打たれたところで降板したが、プロ8年目で自己最多の9奪三振をマークし、自身開幕2連勝を飾った。
お立ち台に上ったアドゥワは「三振はまあたまたまなので、野手の方がほんとにファインプレーが多くて助けられました。今日は高校の野球部の同級生も何人か来てたので、勝ててよかったです。また熱い応援お願いします」と控えめながら喜びを表現した。
10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した笘篠賢治氏はアドゥワに対し「開幕6番手のピッチャー争いを勝ち抜いてその座を掴んで、そして開幕2連勝ですからね」とオープン戦からここまでを総じて評価。
「でも随分とスタイルが変わりましたね。出だした頃は、まっすぐとチェンジアップの出し入れだったんですけど、この真っすぐの伸び、ベース板上での伸びも良くなってきたし、小さなスプリット系の早く落ちる、こういうボールに変化しましたからね」とピッチングスタイルの変化にも感心していた。
もう一人の解説・齊藤明雄氏は「もう少し上から投げたと思うんですよね。いまはちょっと腕を下げて横の変化、インサイドのツーシーム系の球を増やしてきてるのかなっていう感じで。差し込むシーンが多いですよね。力感はそれほど感じないんですけど、ベース板でのキレが出てきてるんじゃないかなっていう感じはありますね」とフォームにも注目していた。
4連敗を止めた右腕。カープでの先発陣の順列を変えていく存在となりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』