ロッテの澤田圭佑はシーズンが開幕してからナックルカーブ、縦に落ちるスライダーを新たに投げている。
まずはナックルカーブ。10日西武戦に1-0の6回から登板した澤田は、一死走者なしで外崎修汰の初球に投じた118キロのチェンジアップはいつもと軌道が違うように見えたが、念の為確認すると、「あれはチェンジアップで大丈夫です。アギラーにナックルカーブを投げました。めっちゃワンバウンドになったっす」と、1-0の6回二死走者なしでアギラーに1ボール2ストライクから投じた4球目、外角低めにナックルカーブを初めて投げた。
ナックルカーブを投げ始めたきっかけについて「監督に練習した方がいいと言ってくれたので、ナックルカーブを投げている人とかに色々聞いて、使ってみました」とのこと。
同日の西武戦でナックルカーブだけでなく、1-0の6回先頭の岸潤一郎に2ボール2ストライクから投じた7球目の外角低めにストライクゾーンからボールゾーンにボール球となったが縦のスライダーを投げた。筆者調べでは、13日の楽天戦、2-2の12回無死走者なしで浅村栄斗に1ボール1ストライクからボールとなった3球目、公式戦では2度縦スライダーを投げている。
「スライダーも監督が大きい方が空振りが取れるから、大きいスライダーとナックルカーブを投げていった方がいいとPayPayドームの時に言ってくれて、そこからスライダーも大きくしてナックルカーブも場面を見て使っている感じです」。
気になるのは、監督に練習した方がいいと言われて、そんなに簡単に投げられるものなのだろうかーー。
澤田は「イメージだけです」と一言。ブルペンで自分が思い描いた軌道でナックルカーブ、縦スライダーが投げられれば、試合で投げる。「サインもナックルカーブのサインがなかったので増やして、使うタイミングとかも相談してという感じです」。
ナックルカーブは右打者だけでなく、「右、左、両方使う感じっす」としながらも、「まだ全然完成していない」とさらに精度を上げていく。
澤田は昨年前田健太とトレバー・バウアーのYouTubeを見て独学で学びスプリットチェンジを投げ、今年に入ってからもチームメイトの西村天裕にスプリットの握りを教わりフォークを投げる。さらに石垣島春季キャンプ中には、「球種じゃないんですけど、高橋光成投手の練習動画で投球フォームを解説していて、それが使えそうな気がしています」と話し、キャンプ中に早速実践した。
とにかく澤田圭佑という投手は、チーム屈指の吸収力、探究心をもつ。ちなみに現在投げていないだけで、隠し持っている変化球があるか訊くと、「もうないっす」と返ってきた。澤田の投球映像を見ていると、常に新たな発見があり、今日はどんな球を投げるのかワクワクする。今後、ナックルカーブ、縦スライダーがどのように進化していくのか、またシーズン中に動画やチームメイトとの会話の中で新たな球種を投げるのかなど注目どころが満載だ。常に新しい自分を求めて進化する背番号66の投球から今後も目が離せない。
取材・文=岩下雄太
まずはナックルカーブ。10日西武戦に1-0の6回から登板した澤田は、一死走者なしで外崎修汰の初球に投じた118キロのチェンジアップはいつもと軌道が違うように見えたが、念の為確認すると、「あれはチェンジアップで大丈夫です。アギラーにナックルカーブを投げました。めっちゃワンバウンドになったっす」と、1-0の6回二死走者なしでアギラーに1ボール2ストライクから投じた4球目、外角低めにナックルカーブを初めて投げた。
ナックルカーブを投げ始めたきっかけについて「監督に練習した方がいいと言ってくれたので、ナックルカーブを投げている人とかに色々聞いて、使ってみました」とのこと。
同日の西武戦でナックルカーブだけでなく、1-0の6回先頭の岸潤一郎に2ボール2ストライクから投じた7球目の外角低めにストライクゾーンからボールゾーンにボール球となったが縦のスライダーを投げた。筆者調べでは、13日の楽天戦、2-2の12回無死走者なしで浅村栄斗に1ボール1ストライクからボールとなった3球目、公式戦では2度縦スライダーを投げている。
「スライダーも監督が大きい方が空振りが取れるから、大きいスライダーとナックルカーブを投げていった方がいいとPayPayドームの時に言ってくれて、そこからスライダーも大きくしてナックルカーブも場面を見て使っている感じです」。
気になるのは、監督に練習した方がいいと言われて、そんなに簡単に投げられるものなのだろうかーー。
澤田は「イメージだけです」と一言。ブルペンで自分が思い描いた軌道でナックルカーブ、縦スライダーが投げられれば、試合で投げる。「サインもナックルカーブのサインがなかったので増やして、使うタイミングとかも相談してという感じです」。
ナックルカーブは右打者だけでなく、「右、左、両方使う感じっす」としながらも、「まだ全然完成していない」とさらに精度を上げていく。
澤田は昨年前田健太とトレバー・バウアーのYouTubeを見て独学で学びスプリットチェンジを投げ、今年に入ってからもチームメイトの西村天裕にスプリットの握りを教わりフォークを投げる。さらに石垣島春季キャンプ中には、「球種じゃないんですけど、高橋光成投手の練習動画で投球フォームを解説していて、それが使えそうな気がしています」と話し、キャンプ中に早速実践した。
とにかく澤田圭佑という投手は、チーム屈指の吸収力、探究心をもつ。ちなみに現在投げていないだけで、隠し持っている変化球があるか訊くと、「もうないっす」と返ってきた。澤田の投球映像を見ていると、常に新たな発見があり、今日はどんな球を投げるのかワクワクする。今後、ナックルカーブ、縦スライダーがどのように進化していくのか、またシーズン中に動画やチームメイトとの会話の中で新たな球種を投げるのかなど注目どころが満載だ。常に新しい自分を求めて進化する背番号66の投球から今後も目が離せない。
取材・文=岩下雄太