「オフシーズン目標にしていたアベレージも、2キロくらい上がったんですかね、そこが僕の中で良かった点かなと思います」。
ロッテの種市篤暉はここまで3試合の登板をこう振り返った。今季初登板となった3月30日の日本ハム戦で最速154キロを計測し、150キロ超えを38球マークするなど、6回・102球を投げ、2安打、8奪三振、無失点で今季初勝利を手にした。
この試合はストレート、フォーク、スライダー、投げている球種が全て素晴らしかった。本人も「どの球種も扱えていたので、ピンチになってもそんなに慌てることがなかったですし、強いボールを投げたら打ち取れる感覚があった。そこに関しては良かったと思います」と振り返った。
4月6日のオリックス戦、4月13日の楽天戦の登板については、「オリックス戦に関してはフォークも良くなかったですし、真っ直ぐも右のインハイにふけるボールがあった。試合中に改善できたのは良かったと思いますけど、前回も真っ直ぐがそんな感じでしたけど、変化球で勝負できたのが一番長く投げられた要因なのかなと思います」と総括。
前回登板の楽天戦では初回、先頭の小郷裕哉に2ボール2ストライクから投じたフォークは、ストライクゾーンからボールゾーンにものすごい落差で空振り三振を奪った。「いい力感で投げられたので、すごい落差が出たと思います」と自己評価しつつも、「その後のフォークは落とそう落とそうとなって、すごい力んでいたので、そこは三振がとったボールは良かったと思います」と反省。
ただ、楽天戦はスライダーが良かった。その日によって使える球種を選択できているのだろうかーー。
「そうですし、ベルーナ(ドーム)で今井(達也)にスライダーを教えてもらって、スライダーを試した感じでだいぶ良かった」と、西武・今井達也から教わったスライダーが冴え渡った。
1-1の5回二死一、二塁から浅村に1ボール1ストライクから3球目に空振りを奪った137キロ縦スライダー、タイミングを外して見逃し三振を奪った4球目の138キロスライダーは素晴らしかった。本人も「良かったです。(浅村三振前の)あの前の球も良かったです。見逃し三振とれた球は真っ直ぐの軌道で投げられたので、そこは良かったと思います」と手応え。
今季から投げ始めているカーブは、前回楽天戦では決め球でほとんど投げておらず、左打者のカウント球に投げることが多かった。「まだカウント球ぐらいにしかイメージしていないので、勝負球に使えるようになったらいいかなと思います」。
投球フォームも前回登板は3回から少し変わったように見えた。そこについても「ちょっとなんか若干力んで突っ込んでいる感じがあったので、ちょっとゆっくり意識した感じがあります」と明かし、ゆっくり意識して投げた理由について「単純に投げ急いでいたなと、2回の時に(小野)晋吾さんにも言われたので、そこをちょっと意識した感じです」と説明した。
種市はここまで3試合・18回を投げ、1勝1敗、19奪三振、防御率3.00。「今年に関しては毎試合、毎試合ワクワクしながら去年よりもいい状態なので、自信を持って投げられています」。13時からの日本ハム戦に先発する。今日もワクワクする投球をマリーンズファンに魅せてくれ。
取材・文=岩下雄太
ロッテの種市篤暉はここまで3試合の登板をこう振り返った。今季初登板となった3月30日の日本ハム戦で最速154キロを計測し、150キロ超えを38球マークするなど、6回・102球を投げ、2安打、8奪三振、無失点で今季初勝利を手にした。
この試合はストレート、フォーク、スライダー、投げている球種が全て素晴らしかった。本人も「どの球種も扱えていたので、ピンチになってもそんなに慌てることがなかったですし、強いボールを投げたら打ち取れる感覚があった。そこに関しては良かったと思います」と振り返った。
4月6日のオリックス戦、4月13日の楽天戦の登板については、「オリックス戦に関してはフォークも良くなかったですし、真っ直ぐも右のインハイにふけるボールがあった。試合中に改善できたのは良かったと思いますけど、前回も真っ直ぐがそんな感じでしたけど、変化球で勝負できたのが一番長く投げられた要因なのかなと思います」と総括。
前回登板の楽天戦では初回、先頭の小郷裕哉に2ボール2ストライクから投じたフォークは、ストライクゾーンからボールゾーンにものすごい落差で空振り三振を奪った。「いい力感で投げられたので、すごい落差が出たと思います」と自己評価しつつも、「その後のフォークは落とそう落とそうとなって、すごい力んでいたので、そこは三振がとったボールは良かったと思います」と反省。
ただ、楽天戦はスライダーが良かった。その日によって使える球種を選択できているのだろうかーー。
「そうですし、ベルーナ(ドーム)で今井(達也)にスライダーを教えてもらって、スライダーを試した感じでだいぶ良かった」と、西武・今井達也から教わったスライダーが冴え渡った。
1-1の5回二死一、二塁から浅村に1ボール1ストライクから3球目に空振りを奪った137キロ縦スライダー、タイミングを外して見逃し三振を奪った4球目の138キロスライダーは素晴らしかった。本人も「良かったです。(浅村三振前の)あの前の球も良かったです。見逃し三振とれた球は真っ直ぐの軌道で投げられたので、そこは良かったと思います」と手応え。
今季から投げ始めているカーブは、前回楽天戦では決め球でほとんど投げておらず、左打者のカウント球に投げることが多かった。「まだカウント球ぐらいにしかイメージしていないので、勝負球に使えるようになったらいいかなと思います」。
投球フォームも前回登板は3回から少し変わったように見えた。そこについても「ちょっとなんか若干力んで突っ込んでいる感じがあったので、ちょっとゆっくり意識した感じがあります」と明かし、ゆっくり意識して投げた理由について「単純に投げ急いでいたなと、2回の時に(小野)晋吾さんにも言われたので、そこをちょっと意識した感じです」と説明した。
種市はここまで3試合・18回を投げ、1勝1敗、19奪三振、防御率3.00。「今年に関しては毎試合、毎試合ワクワクしながら去年よりもいい状態なので、自信を持って投げられています」。13時からの日本ハム戦に先発する。今日もワクワクする投球をマリーンズファンに魅せてくれ。
取材・文=岩下雄太