「一軍に行きたい気持ちも強いですけど、まず一軍で活躍できるようにならないといけないので、そういうふうにできるようにファームで自分の感覚を作り直して、一軍で戦える状態に持っていきたい」。
ロッテ・髙部瑛斗は現在、一軍を目指しファームで技術を磨いている。
髙部は22年に盗塁王、外野手部門最多得票でゴールデングラブ賞を受賞したが、昨季は開幕前の3月9日に『右肩甲下筋肉離れ』と診断され、開幕直後の4月29日に『右肩甲下筋損傷』で離脱し、9月1日に『第一肋骨切除術』と故障に泣いた1年だった。
完全復活を目指す今季に向け、「実戦をやってみないと新しい感覚が出てこないと思う。新しい感覚を常に求めて、2024年だけじゃなく続けてやっていきたい」と意気込みバットを振ってきたが、練習試合の打率は.156(32-5)、オープン戦も打率.000(8-0)で、開幕は二軍スタート。
「バッティングは本当にまだまだ良くない。基本に戻ってイチからやらなきゃいけないなと思います」。ファームでもここまで27試合に出場して、打率.223(112-25)。コンスタントに安打を放っているが、3安打以上は1試合もなく、複数安打も5試合と、“固め打ち”が少ない。髙部本人も「固めたいです、そこだけです」とポツリ。
石垣島の春季キャンプの時に、新しい感覚を作っていきたいと話していたが現在はどのような状況なのだろうかーー。
「1個良いものが出ても、1個、2個悪いのが出てくるので、そこは調子が良くない時の特徴。調子とかを考えず、技術をもう1回作り直さなきゃいけないという段階です」。
自身の映像を見たり、打撃コーチと相談しながら取り組んでいるのだろうかーー。
「そうですね、相談とかもしていますけど、自分の感覚が一番しっくりきていないので、そこをちょっと擦り合わせないといけないなと」。
日々良い形を求めてバッティングでは試行錯誤しているが、武器である走塁ではイースタン・リーグトップの10盗塁、“1つ先を狙った走塁”を披露している。
4月23日の楽天二軍戦では1-0の5回に四球を選ぶと、続く茶谷健太の初球、捕逸で二塁へ進み、1ボール2ストライクからの4球目には投球モーションを完全に盗み三塁盗塁成功。茶谷の二塁ゴロで、楽天内野陣は前進守備を敷いていたが、俊足を飛ばしてホームイン。髙部の“足”で1点を奪った。
「うちのチームがそういうチームなので求められているところもあるので、そういうのをやってみようかなというところでやった感じです」。
守備でも2月の練習試合から指名打者での出場が続いていたが、3月22日のヤクルト二軍戦で初めて外野の守備につくと、現在は二軍戦で主にセンターを守る。
外野の守備について「1年間できなかったので、狂いとかは多少ありますけど、試合数も重ねて感覚も良くなっている」とし、右肩も「ほぼ痛みなくできているので、あとは少しずつ強度を上がっていってくれればなという感じです」と語った。
4月7日の西武二軍戦では、3-3の10回一死二、三塁で滝澤夏央が左中間後方に放った打球を前進守備していた髙部が背走し最後はダイビングキャッチ。抜けていれば2点のところを犠飛の1点に防ぐスーパープレーだった。
走塁、守備ではらしさを発揮している。あとはバッティングの状態をあげていくだけ。自分の形を見つけ、髙部の調子のバロメーターのひとつである“固め打ち”する試合を増やしていきたい。
取材・文=岩下雄太
ロッテ・髙部瑛斗は現在、一軍を目指しファームで技術を磨いている。
髙部は22年に盗塁王、外野手部門最多得票でゴールデングラブ賞を受賞したが、昨季は開幕前の3月9日に『右肩甲下筋肉離れ』と診断され、開幕直後の4月29日に『右肩甲下筋損傷』で離脱し、9月1日に『第一肋骨切除術』と故障に泣いた1年だった。
完全復活を目指す今季に向け、「実戦をやってみないと新しい感覚が出てこないと思う。新しい感覚を常に求めて、2024年だけじゃなく続けてやっていきたい」と意気込みバットを振ってきたが、練習試合の打率は.156(32-5)、オープン戦も打率.000(8-0)で、開幕は二軍スタート。
「バッティングは本当にまだまだ良くない。基本に戻ってイチからやらなきゃいけないなと思います」。ファームでもここまで27試合に出場して、打率.223(112-25)。コンスタントに安打を放っているが、3安打以上は1試合もなく、複数安打も5試合と、“固め打ち”が少ない。髙部本人も「固めたいです、そこだけです」とポツリ。
石垣島の春季キャンプの時に、新しい感覚を作っていきたいと話していたが現在はどのような状況なのだろうかーー。
「1個良いものが出ても、1個、2個悪いのが出てくるので、そこは調子が良くない時の特徴。調子とかを考えず、技術をもう1回作り直さなきゃいけないという段階です」。
自身の映像を見たり、打撃コーチと相談しながら取り組んでいるのだろうかーー。
「そうですね、相談とかもしていますけど、自分の感覚が一番しっくりきていないので、そこをちょっと擦り合わせないといけないなと」。
日々良い形を求めてバッティングでは試行錯誤しているが、武器である走塁ではイースタン・リーグトップの10盗塁、“1つ先を狙った走塁”を披露している。
4月23日の楽天二軍戦では1-0の5回に四球を選ぶと、続く茶谷健太の初球、捕逸で二塁へ進み、1ボール2ストライクからの4球目には投球モーションを完全に盗み三塁盗塁成功。茶谷の二塁ゴロで、楽天内野陣は前進守備を敷いていたが、俊足を飛ばしてホームイン。髙部の“足”で1点を奪った。
「うちのチームがそういうチームなので求められているところもあるので、そういうのをやってみようかなというところでやった感じです」。
守備でも2月の練習試合から指名打者での出場が続いていたが、3月22日のヤクルト二軍戦で初めて外野の守備につくと、現在は二軍戦で主にセンターを守る。
外野の守備について「1年間できなかったので、狂いとかは多少ありますけど、試合数も重ねて感覚も良くなっている」とし、右肩も「ほぼ痛みなくできているので、あとは少しずつ強度を上がっていってくれればなという感じです」と語った。
4月7日の西武二軍戦では、3-3の10回一死二、三塁で滝澤夏央が左中間後方に放った打球を前進守備していた髙部が背走し最後はダイビングキャッチ。抜けていれば2点のところを犠飛の1点に防ぐスーパープレーだった。
走塁、守備ではらしさを発揮している。あとはバッティングの状態をあげていくだけ。自分の形を見つけ、髙部の調子のバロメーターのひとつである“固め打ち”する試合を増やしていきたい。
取材・文=岩下雄太