「ストレート系を真ん中近辺に投げ込む失投は……」
オリックスは6日、敵地での楽天戦に4-2で快勝。「5番・一塁」でスタメン出場したレアンドロ・セデーニョは先制本塁打を含む4打数1安打3打点の活躍だった。
0-0の同点で迎えた3回、一死から失策と安打などで二死二・三塁とこの試合初めての得点機を創出すると、打席には対楽天戦.385と無類の相性を誇るセデーニョが向かう。
前の打席では併殺に終わっていたセデーニョだったが、ここでは初球の緩いカーブを見送ってから2球目の真ん中高めの148キロ直球を一閃。左翼席に飛び込む6号3点本塁打を放ち、チームに大きな3点の先制点をもたらした。
その後は援護を受けた先発の曽谷龍平が自己最長の7.2回を投げて自責を2点に抑える力投を見せると、9回はマニー・マチャドが締めてオリックスは勝利。4月19日以来となる本塁打を放ったセデーニョについては、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも話題になった。
出演した笘篠賢治氏は「ホームラン自体が久しぶりだったんですけどね、得意球団に対する攻撃は良いですよね」と切り出すと、続けて「これからイーグルスは対策を練らないといけませんし、これから暑くなればなるほど外国人選手はグングン上がってきますから。どこまで打ってくれるのか楽しみですよね」と語り、今後ますます状態は上がってくるとの見立てを示した。
また同じく出演した大矢明彦氏は「キャッチャーは真ん中高めに構えているのに……」と相手バッテリーを分析すると、続けて「外国人にストレート系を真ん中近辺に投げ込む失投は絶対にまずい。ボールならボールにする。すごい中途半端で、打たれるとでかいのよね。これはバッテリー反省しないといけない」と捕手仕込みの洞察力を活かしてコメント。悔いの残る場面だったと振り返るとともに、失投を一撃でものにしたセデーニョの打棒を称賛した。
圧倒的な強さでパ・リーグを3連覇したオリックスだが、今季は開幕からここまで4位に沈んでいる。森友哉や西川龍馬などの主力が不振にあえぐ中、打率・本塁打・打点で軒並み好成績を維持するセデーニョの働きは非常に大きい。上位進出へ、今後もセデーニョのバットに注目していきたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』