「単打は大丈夫っていうような気持ち的な余裕もあった」
巨人が中日に2-0の完封勝ち。連敗を2で止め、首位阪神とのゲーム差を1.5に縮めた。
この日は先発の山﨑伊織の力投が光った。1、2回とも先頭を出塁させ、やや不安定ながらも要所を締める立ち上がり。その後は5回と6回にはスコアリングポジションにランナーを進められるも粘りのピッチングでホームを踏ませなかった。するとスコアレスの7回に味方打線から2点の援護をもらうと、そこからの3回を9人で料理。見事な完封勝ちで自身今シーズン3勝目を手に入れた。
お立ち台に上った山﨑は「三振をいっぱい取れるタイプじゃないんで、丁寧に丁寧に1人ずつアウト取れたところがよかったです」と自身のピッチングを振り返った。
7日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた高木豊氏は「低めに投げて、それに手を出してくれる。これはピッチャーには楽ですよね」と解説の館山昌平氏に問い掛けると「楽ですよね。特にドームは大きいので」と同意。そのうえで「山﨑投手は曲げるボールをより前で離して、 変化球をより低めに投げようという意識がすごく強く見えましたよね」と投球術と制球が光っていたと解説した。
またサードを踏ませぬ内容には「サードランナーがいると、やっぱりワイルドピッチの可能性もあるので、フォークボールが投げきれなかったり、スライダーがちょっとゾーンに入ってしまったりとなるんですけども、ランナーセカンドであれば、単打は大丈夫っていうような気持ち的な余裕もあったのかもしれませんよね」と得点圏に2度ランナーを進められたが、それ以上の進塁を許さなかったことが完封につながった原因の一つと説いた。
これで開幕から3勝無敗の山﨑伊織。勝ち星&防御率チームトップの右腕が、巨人を支える存在となっている。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』