ニュース 2024.05.13. 07:00

8回1失点も痛恨黒星…“ピッチャーへの四球”が響いた大貫晋一に斎藤氏「1番やっちゃいけないと思うのが余計強い」

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DeNA・大貫晋一 (C) Kyodo News

なんとも悔やまれる投手への投球


 DeNAが阪神に完封負け。前日の大逆転劇の勢いを活かせず、このカード負け越しとなってしまった。DeNA先発の大貫晋一は序盤からテンポ良く投げ込み、2回ツーアウトまでパーフェクトピッチングを披露。しかし9人目のピッチャー・才木浩人を簡単に追い込んだあと、4球連続でストライクが入らずフォアボールで出塁を許すと、この日1番に入った井上広大にヒットで繋がれピンチ増大。すると2番の中野拓夢にライト前に運ばれ、あれよあれよという間に先制点を献上してしまった。その後は持ち前の制球力を武器にゴロの山を築かせ8回を最少失点で投げ切ったが、打線が阪神先発の才木浩人から点を奪えず、悔しい4敗目を喫してしまった。

 12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた岩本勉氏は「1点のきっかけが才木へのフォアボール。なんかやっぱり突かれてしまいますよね」と勝負のポイントとなってしまった四球に着目すると、解説者の大矢明彦氏も「それはその1点で負けちゃったんでね」と同意。続けて「ピッチャーの人ってよくあるじゃないですか、相手のピッチャー投げにくいっていうのは。この打席もツーアウトの場面で簡単に行ったんですよ。ツーストライク取ってから曲げて三振取って終わろうと思ったんだけど、それがね抜けちゃったのよ。それからストライクが入らなくなっちゃってフォアボールになっちゃった」と分析した。

 それに対しもう一人の解説者の斎藤雅樹氏は「1番やっちゃいけないと思うのが、やっぱり余計強いんですよね。普通のバッターにフォアボールとやっぱちょっと違うので、『いかんいかんいかん。こんなはずじゃない』というので、余計乱れちゃうっていう時はありました」と元ピッチャーとして、マウンド上での心理状況を説明。また現在はピッチャーのバッティングスキルも上がっていることに触れ「今はもうなんでも投げないと。むしろインサイドとかもね、どんどん使っていかないと抑えられないですよね」と昔よりもピッチャーでも気を抜けないところもこのフォアボールにつながっているのではと解説した。

 “四球はピッチャーのエラー”の言葉通りの結果となってしまった一戦。なんとも悔やまれる投手への投球だった。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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