「自己申告で上がってこいという事は……」
巨人は19日、敵地での広島戦に3-9で敗戦。同一カード3連敗を喫したほか、順位も3位に転落となった。
苦手としているマツダスタジアムでの一戦となったこの日は、初回から打線が繋がり二死一・二塁のチャンスが生まれる。ここで坂本勇人、さらに萩尾匡也が連続適時打を放ち幸先よく3点を先制する。
しかし裏の攻撃で不運な当たりの適時打に3点本塁打を許し即座に逆転されると、援護したい打線も5回まで二塁も踏めない展開が続く。6回には四球と内野安打で無死一・二塁のチャンスを生み出したものの、ここで代わった森浦大輔から三者連続三振に倒れるなど要所で打線が繋がらず。結局その後も着実に加点され、無念の敗戦となった。
今季未勝利の鬼門でまたしても白星を掴めなかった巨人だが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた岩本勉氏は「広島ではなかなか振るわなかった打線でした……ちょっと湿っぽいように感じます」と打線の状態を話題に挙げた。
マツダスタジアムの3連戦では合計27安打を放つなど安打自体は出ているが、得点に結びつかない要因として、同じく出演した谷沢健一氏も「ちょっと繋がらなさっていうのはありますよね」と岩本氏に同意すると、続けて起爆剤として「僕はぜひ大城(卓三)選手を上げて欲しい」と現在2軍調整を命じられている正捕手に熱視線を浴びせた。
大城は昨季規定で打率.281、16本塁打を放つなど守備面だけでなく攻撃面でも重要な役割を担っていたが、谷沢氏は「(阿部監督は)落とした時に、自己申告で上がってこいというような事を言ったんですよ」と続けると、「という事は打撃だけじゃなくてリードの点に関してもそういう指示をされたと思うんですよね」とコメント。
さらに「今は打線が弱いですから、リードをしっかり勉強して上に上がってくる大城選手を僕は見たいなと」とまとめ、攻守両面でさらなるレベルアップをした大城の復活に期待を込めて語った。
安打自体は出ているものの、得点に繋がらなかったという結果は単純に考えてポイントゲッターが不足している事実を示しているのかもしれない。昨季までは主砲の岡本和真に並んで不動のクリーンナップを務めた存在として、一日でも早い大城の帰還を待ちたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』