「4番候補が広島に生まれつつある」
広島は19日、本拠地での巨人戦に9-3で大勝。「6番・左翼」でスタメン出場した末包昇大は、今季1号本塁打を含む4打数3安打4打点の活躍だった。
対巨人戦で無類の誇る末包だが、この日も2点ビハインドの初回二死一・二塁で第1打席を迎えると相手先発・高橋礼のスライダーを振り抜き逆転左中3点本塁打をお見舞いする。
続く4回無死一塁で迎えた第2打席でも打球がイレギュラーバウンドして中安打を放ちチャンスを拡大。その後の適時打で今日2度目の生還を果たした。さらに5回では一死一塁からフルカウントまで粘った後に中安打を放つと、これを相手中堅手の萩尾匡也が後逸してまたしても得点を呼び込み、合計3安打3打点の数字をたたき出した。
末包の活躍もあって打線が11安打9得点を奪い巨人をスイープした広島だが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では負傷から帰ってきた3年目社卒外野手の活躍が話題になった。
対巨人戦の通算成績は打率.364(55-20)、7本塁打、16打点と圧倒的な数字を残しているだけに、番組MCを務めた谷沢健一氏も「巨人戦はね、結構強いんですよね」とその相性に舌を巻くと、続けて「4番候補が広島に生まれつつある」とさらなる飛躍を予感。
鈴木誠也の移籍後は菊池涼介などの巧打者タイプが4番を担ってきたが、「やっぱりこう、ドンっと座ったような打者がね……。待望の選手ですよ」と語り、近年の広島に不足していたパワーヒッタータイプの選手の到来に目を細めた。
末包は半月板の損傷で5月8日に合流したばかりだったが、待ちに待った一発でここからさらなる奮起が期待できる。好調を維持し、4番の座を射止める事ができるか、今後も注目していきたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』