2失点も……テンポ良く無四球&3三振
楽天は25日、本拠地での日本ハム戦に0-5で敗戦。先発の古謝樹は6回2失点の内容も、プロ初黒星を喫した。
5連敗中のチームを救うべくプロ初のマウンドに上がった古謝は、独特のフォームとキレのいい速球を軸に初回から三者凡退に抑えると、その後も3回までスコアボードに「0」を刻んでいく。
4回には無死から5連打を浴びて2点を献上してしまったものの、この回も切り抜けると5回も冷静に抑えて無失点を継続。さらに6回にもマウンドに上がると、二死から失策で走者を背負うが、ここで前の打席で適時打を浴びていた万波中正からこの試合3つ目の三振を奪いマウンドを後に。6回84球2失点、5安打・3三振・無四球の内容でプロ初先発の大役を終えた。
その後は味方打線の援護がなく黒星がついてしまった古謝だったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した坂口智隆氏は「本当に素晴らしいの一言でしたよね」と力投を称えた。
坂口氏は続けてこの試合での投球を振り返ると、序盤3回は全て速球で押していたと解説。「全部ストレートで行っている中でバッターが捉えきれない。そして1巡目は“全部ストレートだろうな”とバッターも分かる中で、それでも捉えきれなかった。やっぱりタイミングもありますし、キレも見ていて感じましたよね」と語り、その変幻自在の投球と球威満点の直球を高く評価した。
さらに今後の課題点として、失点したシーンを挙げつつ「2巡目っていうのは、やっぱり(同じ球を)続けていくと1軍のバッターは対応するんだぞというところも肌で感じたと思う。その中でしっかり2失点に抑えるっていうのはもう新人離れしていた」と語り、投球の引き出しの数を増やす事を提言した。
チームは早くも借金「9」を背負い、4位と2ゲーム差での5位に沈んでいるが、黄金ルーキーの投球が上位進出へのきっかけになるのかもしれない。西武の武内夏暉や巨人の西舘勇陽など多くの新人投手が結果を残しつつあるが、楽天にも頼もしい左腕がやってきた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』