◆ 「まっすぐのコントロールも変化球の使い方も抜群でした」
巨人が阪神に逆転勝利。交流戦前のカード勝ち越しを決めた。この日は先発のマウンドを託された菅野智之の快投が、のちの勝利に結びついた。
初回からキレのいいスライダーで近本光司を空振り三振に斬って取るなど、コンディションの良さを感じさせる立ち上がりを見せると、6回までフォアボール1個のみの準完全試合を披露。このカード1戦目で戸郷翔征がノーヒットノーランを達成していることもあり、ざわつきも大きくなった7回1死から、森下翔太に右中間を抜かれるツーベースヒットを打たれ夢絶たれると、そこから連打で先制点を献上してしまい、ここでマウンドを降りた。
しかし試合は9回に岡本和真のホームランで追い付き、延長10回には丸佳浩の決勝犠牲フライで勝利と、菅野の快投が報われた形となった。
26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた仁志敏久氏は「いや、本当に立ち上がりからコントロールも良くて。そしてスライダーが非常に良かったですよね。まっすぐのコントロールも変化球の使い方も抜群でしたね。素晴らしかったです」と大絶賛。
もう一人の解説者・齊藤明雄氏は6回まで継続していたノーヒットノーランについて「でもね、9人をアウトに取らなきゃいけない、9個は難しいんですけどね。菅野投手もそれ狙ってたと思うんですけど」とコメント。続けて「まあ、それより自分のピッチングをすることだけを考えて投げたのかなと。今日は低めにボールがよく集まってましたよね。高め抜ける球っていうのは、もう数えるほどしかなかったのかなという感じですよね。ものすごく落ち着いて投げてる菅野がマウンドにいたと思いますね」とベテランらしい振る舞いを評価していた。
勝ち星こそ付かなかったが、それ以上の快投で存在感を見せつけた菅野智之。防御率1.38が示すように今年の背番号18は、一味違う。
☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
