「左バッターをかなり抑えるんですよね」
DeNAが楽天に7回途中降雨コールド勝ち。昨年の交流戦優勝チームが幸先いいスタートを切った。この日は先発のアンソニー・ケイの粘りのピッチングが光った。
立ち上がりを三者凡退でスタートすると、その裏いきなり味方打線から2点の援護を貰ういい流れに。3回には一死二・三塁のピンチもタイムリーは許さず最少失点で切り抜けると、6回までテンポ良いピッチングを披露した。風雨ともに強くなってきた7回には制球を乱し苦心の投球となったが、二死一・三塁の場面で中断となり、そのままコールド勝ち。嬉しい3勝目を手に入れた。
これで連勝となったケイに対し、28日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた高木氏が「(外国人)野手は日本の野球に野球に慣れろと言うじゃないですか。ピッチャーではどうですかね?」と解説者として出演した館山昌平氏に質問すると「ピッチャーもおそらく、バッターはこうやって待ってるからとかを聞くと思うんですよ。例えば低めの変化球はしっかりボールゾーンに投げなさいとか、ストライクからボールに落ちるボールをちゃんと使わないと、ゾーンだけではやっていけないよっていう風に言っていくと思うんですけども」と打者と同じようなアドバイスをされているのではと推測。
そのうえで「ケイ投手の場合、左バッターをかなり抑えるんですよね。なので軸となっていく左バッターさえ抑えていけば、もうどんどんストライクゾーンで勝負していいんじゃないかっていうような後押しがあると思います」と対左での被打率が.190に抑えていることが強みと分析。
さらに「今日みたいなやっぱ雨の中の粘土質(のマウンド)ってアメリカではなかなか経験しないと思うんですよね。中断は30分以上もしますし、途中から試合もやりますし。しかしこれだけ厳しいハードなタフな状況で登板したのはおそらく初めてだと思うので、 その中でもきっちり対応できてるのはすごくいいんじゃないかな」と適応能力にも太鼓判を押していた。
5月に入り防御率2.00、4試合全てでQS達成のアンソニー・ケイ。夏場に向けて、さらなる飛躍に期待がかかる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』