“打ち直し”の一発で定位置奪取へ猛アピール!
日本ハムは2日、本拠地でのDeNA戦に9―2で大勝。「1番・左翼」でスタメン出場した水谷瞬はプロ初本塁打を含む5打数2安打2打点の活躍だった。
2日ぶりにスタメンに復帰した水谷は、2点を先制した直後の3回に迎えた打席で相手先発・大貫晋一のスプリットを掬いあげるとフェンス上段へ直撃する二塁打を放つ。リプレー検証がなされず本塁打とは認められなかったものの、水谷は後続の犠打で三塁まで進むと郡司裕也の適時打で3点目の本塁を踏んだ。
そして一死二塁から迎えた第3打席では、2球目の浮いたカーブを強振すると打球はグングンと伸びて左翼席へ突き刺さる第2号本塁打をマーク。自ら“打ち直し”た一発は、チームの3タテ阻止へ大きな追加点をもたらした。
水谷の爆発もあり日本ハムは5回までに9点を奪うと、その後は先発の福島蓮が7回2失点の内容でプロ初勝利を挙げるなど投打が噛み合い3タテを阻止した日本ハム。同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、開花の兆しを見せる6年目野手が話題になった。
「時々鎌ヶ谷の試合をテレビで見ているんですけど……すごい活躍ですよね」と出演した大矢明彦氏が切り出すと、番組MCを務めた球団OBの岩本勉氏も「ファームでしっかり自信をつけてきた。一軍で、自分の輝けるポジションを掴んだ時に、もう“絶対にそれを離さないよ”という執念もある」と後輩の活躍に太鼓判を押した。
また大矢氏は続けて、大矢氏も「変化球にうまくタイミングを合わせながらも、ちょっとタイミングが外れていたんですよ」と第3打席で放ったフェンスの遥か上を行く文句なしの初本塁打についてコメント。
「タイミングが外れていたら飛ばないんじゃないかなと思うんですけど、そんな打球が伸びていくんですよね。これは彼の魅力なのかなと改めて思わされました」と振り返り、そのハングリー精神に桁違いの破壊力を合わせて称賛した。
水谷は昨季の現役ドラフトでソフトバンクから加入すると、今季はここまで15試合で打率.375(48-18)、1本塁打、8打点の成績を残していた。昨季大ブレイクした万波中正や、今季も田宮裕涼がここまでリーグ打率トップに躍り出るなど若手の成長が著しい日本ハムに、また1人新たな有望株が見つかった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』