「とにかくどの球種を持っていても……」
巨人は2日、敵地での西武戦に7-1で快勝。先発した菅野智之は7回1失点の内容で5月11日以来となる5勝目を挙げた。
前回登板では7回途中まで完ぺきな内容ながらも勝ち負けつかずに降板した菅野。この試合でも初回から三者凡退に抑える好スタートを切ると、その後も持ち味の制球力と投球術を武器にテンポ良くスコアボードに「0」を刻んでいく。
味方の大量援護もあって7回にも上がった菅野は、連続三振で二死を獲得後に安打を打たれるも、続く鈴木将平を1球で調理してこの回も0点に抑える。結局この日はここでお役御免となり、7回109球無失点、4安打・7三振に四死球はそれぞれ1つづつという内容で後続にマウンドを託した。
その後は1点を返されるも、最後はカイル・ケラーが締めてカード勝ち越しを決めた巨人だったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では依然負けなしの投球を続けるかつてのエースが話題になった。
特に出演した平松政次氏は「私はもう巨人がね、優勝するためには菅野の復活しか無いと思うんですよ」と熱視線を浴びせると、続けてここまでの投球を「とにかくどの球種を持っていても、全てが勝負球になるわけですよね。それが菅野の復活なんです」と高評価。
最後に「年齢的にはもうかなり行っていますけども、戻ってきたなという気がします」と2年連続で沢村賞を受賞した7~8年ほど前の全盛期の姿と重ねつつ、バージョンアップを続けた菅野の今後にさらに期待を寄せて語った。
昨年は負傷の影響もありプロ入り後ワーストの4勝8敗の成績に落ち込んでいた菅野だが、この試合ですでに昨季の白星を抜くなど今季は開幕から好調を維持している。4年ぶりの日本一を目指すチームの中で、捲土重来へ気持ちが高まっているのはこの男も同じはず。菅野の完全復活の先に、巨人の優勝も見えてくる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』