高木氏「99%勝ちを確信していたと思う」完投勝利目前の今井をまさかの交代、その理由とは
交流戦3勝3敗の西武は4日、ヤクルトと対戦し延長10回・3-4xでサヨナラ負けを喫した。1点を追う西武は7回、外崎修汰の第2号ソロと栗山巧の通算400本目となる二塁打で2-1と勝ち越しに成功。9回には岸潤一郎の第4号ソロも飛び出して勢いに乗る中、ここまで8回109球無失点と好投を続ける先発・今井達也が、完投勝利を目指し最終回も登板。先頭の2番丸山和都を四球で出塁させるも、3番長岡秀樹を空振り三振に抑える。4番村上宗隆には四球を与えたが、5番サンタナを空振り三振に切って取り、勝利まであとアウト一つまで迫る。しかしここで渡辺久信監督代行が投手交代を告げ、今井は129球で降板。後続のアブレイユが6番山田哲人に痛恨の同点適時打を許し、試合は予期せぬ延長戦へ。10回には丸山の適時内野安打と失策により、西武は2連敗となった。
今井の完投勝利を確信する場面でのまさかの交代劇に、4日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも疑問と苦言の嵐が飛び交った。
斎藤雅樹氏は「今井のアクシデントじゃないの?」と驚きの声。「二死まで行けば盛り上がって投げるだけだから、アクシデントでないのならちょっと僕も分かりません」と謎の交代に首をひねった。さらに「130球までという約束があったという可能性も考えられるが、コンディションが悪くなければ、やはり最後まで投げさせるべきだった」と球数より勝利を優先させる場面だったと語った。
二死で迎えた打者が、ここまで2打席連続空振り三振の山田だったことも指摘されると、真中満氏は「9回に球数が増えてスピードが落ちていたのか分からないが、山田は今井にタイミングが合っていなかったので、アブレイユの方が打ちやすかったと思う」とやはり采配が裏目に出たと分析。「アブレイユが絶対的な守護神なら分かるが、今のところはたまにセーブ失敗もあるので、今井に何かあったのではと考えてしまう」と疑問を呈した。
高木豊氏は「アブレイユはイニング途中で登板すると、あまり良い結果を残していない」と分析し「99%勝ちを確信していた場面と思う」と信じられない様子だった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』