ニュース 2024.06.07. 06:10

本拠地久々勝利の中日・柳、早めの降板の背景とは? 池田氏「5回と6回はちょっと……」

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中日・立浪和義監督 (C) Kyodo News

「なんせ柳に勝ってもらわないと」


 中日は6日、本拠地でのソフトバンク戦に3-0で勝利。先発した柳裕也は5.2回無失点の内容で自身およそ2年ぶりにバンテリンドームでの白星を挙げたほか、球団通算5000勝目を飾った。

 前回登板では5回途中3失点の内容で敗戦投手となっていた柳だが、この日は全78球のうち50球で変化球を投じて、ソフトバンク打線に的を絞らせずに投球を組み立てていく。

 順調にスコアボードに「0」を刻んでいった6回には先頭打者に安打を浴びるも今宮健太を注文通りの二併殺に打ち取り二死を獲得。しかし続く栗原陵矢に安打を浴びると、この日無安打に抑えていた山川穂高との対戦を前にベンチは交代を決断。5.2回78球無失点、4安打・4三振・2四球の内容でマウンドを後にした。

 その後は4投手の継投でソフトバンク打線を零封し、連敗を止めた中日だったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した池田親興氏は「なんせやっぱり柳に勝ってもらわないと。チームとしてもそうですしね」と今季4勝目を挙げた右腕を称賛した。

 続けて変化球主体となったこの日の投球を「相手チームの方も非常に戸惑ったという感じになりました」と振り返ると、「もともと変化球投げるのはうまいピッチャーでしたけれど、要所で真っすぐを使っていくという形で、大事な場面をキチっと抑えていました」と真っすぐを有効に使えた投球だったと分析した。

 また6回に早めに降板した件については、「変え方を見ていると、もう最初からそういう風にしようとしていたのかな。もうスパっと(中継ぎが)出てきましたもんね」と切り出し、続けて「5回と6回はちょっと球が浮いてきたかなっていう感じにも見えたんです。球数は78球でしたけど、思い切っていきましたね」と解説。

 余力は残っていたかもしれないが、危険な球が増えていた事から早い段階での継投策に打って出たと立浪監督の采配を支持し、大事につかみ取った1勝だったとの見方を提示した。

 好投してもなかなか本拠地での白星に恵まれなかった柳だが、ようやく負のスパイラルから抜け出せるか。チームの連敗も止まるなどこの日は明かるい材料が多かっただけに、次回以降も期待したい。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』


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