5回わずか1安打で巨人打線を圧倒!斎藤氏「ばったばったと三振を取るタイプではないが…」
育成5年目で前日に支配下登録されたばかりのオリックス・佐藤一磨が、9日の巨人戦に初登板。5回73球・1安打2四球3奪三振無失点と巨人打線を圧倒し、育成出身での球団初となる初登板初勝利を挙げた。
佐藤は初回、ヘルナンデスに二塁打を許すも、吉川尚輝・岡本和真を打ち取り無失点で切り抜ける。3回は四球や犠打などで二死三塁のピンチを迎えたが、ヘルナンデスから内角高めの直球でプロ初となる見逃し三振を奪って凌いだ。4回も先頭に四球を与えたが、岡本と坂本勇人を抑え、長野久義を落差のあるフォークボールで空振り三振に仕留める。勝利投手の権利がかかった5回も落ち着いた投球で小林誠司・泉口友汰を打ち取り、最後は菅野智之から見逃し三振を奪ってマウンドを降りた。結果1安打無失点の好投で、初登板初勝利を手にした。
堂々たる投球でデビュー戦を白星で飾った佐藤に対し、9日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも称賛の声が上がった。
斎藤雅樹氏は「支配下になって初登板が、先発で巨人戦。緊張したと思うが、変化球でもカウントが取れるので苦しい投球にはならなかった。ばったばったと三振を取るタイプではないが、直球とフォークで緩急をつけながら打たせて取り、非常に良かった」と高評価。巨人打線も「タイミングが上手く合っていなかった」と分析した。さらに「オリックスは怪我人も多いので、若い選手に多く出てきてほしい」と次回以降もチームを支える投球に期待を込めた。
岩本勉氏は「見ていて驚いた。山本昌さんと星野伸之さんを混ぜたかのような投手。身のこなしから投球時に左手が隠れるところなど、一コマ一コマに大投手の香りがあった」と絶賛した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』