横浜への想い
ロッテは11日から本拠地・ZOZOマリンスタジアムでDeNAと3連戦だ。21年途中にDeNAからトレードでロッテに加入した国吉佑樹にとっては古巣との対戦になる。
国吉は09年育成ドラフト1位で横浜に入団し、2年目の11年7月に支配下選手登録となり、同年の10月4日の巨人戦でプロ初勝利、14年にプロ初セーブ、初ホールドをマークするなど49試合に登板、19年にはシーズン自己最多の53試合に登板した。在籍した11年半で238試合に登板。
「育成から入ってすごいお世話になっているチーム。プロ野球の最初のいろんなことを教わりましたし、初勝利もいろんなことを経験させてもらった。特別な思いはあります」と、DeNA球団に感謝の想いはもちろん、今も持っている。
登板となれば初の古巣戦
ロッテ加入4年目の国吉は移籍後、ファームでDeNA戦に5試合に登板しているが、実は一軍での古巣対戦が1度もない。
登板となれば、一軍で初めて古巣との対戦になるが、「楽しみではありますけど、特に意識することもなく普通の試合の1カードだと思って、登板があればしっかり自分の役割をしたいなと思って上がります」と、あくまで対戦相手の1球団として見ている。
ただ、同学年で同じ09年ドラフトで横浜にドラフト1位で入団した筒香嘉智との対戦を心待ちにしている。
「同期の筒香が(日本に)戻ってきた。一緒にやっていたので対戦経験がない。同期入団なので、意識するところはありますけど、もし対戦する機会があったら抑えたいなという気持ちはあります」。
ここまでの投球を振り返る
今季は開幕一軍を掴み、ここまで18試合・18回2/3を投げ、2勝0敗6ホールド、1セーブ、防御率2.41の成績を残す。勝ち試合、ビハインド、同点の場面など様々な役割をこなしチームに貢献する。
フォークに関しては5月6日の取材で「1ヶ月の間に色々試したり握り変えたり、握り幅とか変化量を試合で投げているボールを見ながら、試していたんですけど、ここ最近また良いものが見つかったので、より良い形になってきているかなと思います」と話していたが、「26日のホークス戦の時はあまり良くなかったですけど、しっかり修正できているので、結果もそれに伴ってついているのかなと思います」と手応え十分だ。
シーズンが開幕してからのここまでの投球については「少なからず多少なりとは貢献できているかなとは思うので、これに満足することなくシーズン終わりという日まで最後まで頑張れたら、それが一番いいかなと思います」と自己分析。移籍4年目にして初めて一軍の公式戦でDeNA戦の登板があるか注目だ。
取材・文=岩下雄太