プロ初の猛打賞で強烈アピール
巨人が楽天に惜敗。9回の反撃も1点及ばず5連敗となり、交流戦優勝の可能性も完全に消滅した。しかし苦しい戦いが続いている巨人において、ドラフト4位ルーキー・泉口友汰の存在感が増してきている。
この日はまず3回の第1打席で、楽天先発の内星龍の投じた151キロのストレートを捉え、ライト線への三塁打でスタート。8回には先頭打者として打席に入ると、宋家豪の高く入ったチェンジアップをレフトへ運びマルチヒットをマークした。さらに3点差の9回、二死一・二塁の場面では楽天の抑えの切り札・則本昂大の150キロのストレートを弾き返すと、打球はセンター頭超えの2点タイムリー二塁打となった。残念ながら後続は断たれ試合には敗れたが、プロ初の猛打賞で強烈アピールに成功した。
この日のルーキーの活躍に、11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した館山昌平氏は「しっかり振ってから走るので、ピッチャーとしては嫌ですよね。軽打してくるんじゃないかなみたいなイメージがあると思うんですけど、やっぱりルーキーとはいえ、しっかり打撃を見せてからの走塁は非常に怖いなという印象です。強打者に見えますね」と絶賛。
もうひとりの解説者の野村弘樹氏も「振れるって大事ですけど、振り切れてるんでね。そこは非常に楽しみだなっていうね。こういう選手は当て逃げ、打ち逃げっていうイメージがあるんですけど、 振れるっていうことは非常に大事だなと思いますね」と館山氏と同様、思い切ったスイングに着目し、称えていた。
10日には初ホームラン、この日は猛打賞と結果を出し続けている泉口。激戦のショート争いに、また一人有望な若手が現れた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』