京セラドームで負け無しの3勝目
オリックスが阪神に連夜の完封勝ち。これで連勝を7まで伸ばし、交流戦の貯金を4まで増やすことに成功した。この日はオリックス先発のアンダーソン・エスピノーザの力投が勝利を呼び込んだ。立ち上がりから順調に飛ばしていくと、5回まで阪神打線をパーフェクトに抑える完璧なピッチング。味方打線も4回に紅林弘太郎と宗佑磨のタイムリーで3点の援護をプレゼントされると、6回にも再び紅林が2打席連続タイムリーが飛び出しスコアを4対0とする。
快調に飛ばしたエスピノーザは、7回表に連打の四球もあり、2死満塁のピンチを招くと中島監督は富山凌雅にスイッチを決断。見事に佐藤輝明を三振に抑え役目を果たすと、8回は本田仁海、9回はマチャドがそれぞれ無失点リレーで試合を締めた。
11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』ではこの日の勝ち星で京セラドームで負け無しの3勝目、また防御率0.35と圧倒的な数字を残しながらも、ビジターでは2勝3敗、防御率3.09となっていることに注目した。
まずMCを務めた真中満氏が「京セラにめちゃくちゃ強いんですけど、でもビジターではちょっと勝てなかったっていうことなんです。そういうのって意外とあるんですか?」と解説者として出演した野村弘樹氏に質問すると「ここまで極端ってあんまりないと思うんですけど…」と首を傾げた。さらに「失点数でも全然違うじゃないですか」と京セラでは25回2/3で1失点に対し、ビジターでは38回で13失点となっていることに触れつつ「マウンドにアジャストできるできないっていうけど、今、最近はそんなに差もないですしね。マウンドとかボールとかもそんなこと関係ないと僕は思います。その辺の原因はやっぱり追求していかないとわかんないですよ」と解明は容易ではないとお手上げ。
するともうひとりの解説者の館山昌平氏は「マウンドの高さは決まってるんですけども、やっぱり人が作るものなので、多少のなにかはあると思うんですよね。バランスがいいとか、 粘土質の柔らかさがちょうどいいとかって感じはあると思うんですね。あとはブルペンでの作り方で、ブルペンが室内にあって、それがマウンドの傾斜とほとんど同じだとか何かあるかもしれない。あとは他の球場には持ち込めないようなストレッチをするマシーンがある。自分に合うものがそこにあるかもですね」と多くの視点から好投の材料を探っていた。
兎にも角にもチーム最多の5勝目をマークしたエスピノーザ。優良外国人ピッチャーの存在は、オリックスにとって頼もしい限りだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』