「こういう形が出来てくれば……」
オリックスは23日、本拠地での西武戦に4-1で勝利。8回に登板した古田島成龍は0.1回を抑える投球で、初登板から22試合連続無失点のプロ野球記録に並んだ。
ルーキーながら開幕から一軍で安定した投球を続ける古田島は、この日も3点リードの8回二死からマウンドに上がる。相手が右打者の山野辺翔を代打に送り込んだところでの登板となったが、迎えた対戦でも、持ち味の力のある直球を続けて簡単に追い込み、最後も直球で投ゴロに打ち取った。
広島の栗林良吏、さらに楽天の宮森智志に続いて史上3人目の偉業を達成した若きリリーフエースについては、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた岩本勉氏も「22試合連続無失点ですか……気の出るピッチャーがやってきました」と熱視線を浴びせた。
けが人が続出するリリーフ陣をカバーする奮闘ぶりに、同じく出演した江本孟紀氏も「こういう形が出来てくれば、今までダメだったところも徐々に生まれてくるのでね。先発が頑張って、少ない点差でも逃げ切るという体制が出来ましたから」とブルペンでの影響度を称賛した。
安定感抜群の投球に、勝ち試合・負け試合問わず気迫を前面に押し出す熱さでファンの間でも早くも話題になっている古田島は、次回の登板で無失点に抑えればプロ野球新記録を樹立する事になる。ルイス・ぺルドモの加入でリリーフに安定感が増したオリックスだが、ブルペンにはまだまだ頼れるルーキーが控えている。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』