入団時から“打てる捕手”を目標に掲げてきたロッテ・佐藤都志也は現在リーグ4位の打率.289をマークする。
2月の石垣島春季キャンプから村田修一打撃コーチと一緒に“前に突っ込まない意識づけ”、“イメージの仕方”を継続して取り組む。4月終了時点で打率.385だったが、5月は一転して打率.224と下がった。
それでも、6月は12日のDeNA戦から16日の中日戦にかけて5試合連続安打、6月22日のソフトバンク戦から25日の楽天戦にかけて3試合連続複数安打、25日の楽天戦では1試合4安打を放つなど、月間打率.289と復調した。
6月2日に取材した時には「自分の頭でやりたいことと体の一致が今できていない状態」と話していたが、現在はどういう状態なのだろうかーー。
「今はあってるんじゃないですかね、ちょっとずつ。体の状態とかがあったので、やりたいことはうまくできているんじゃないかなと思います。ただ、ズレはあるんですけど、一時よりはいいんじゃないですかね」。
状態を上げるために意識していることについて佐藤は「キレを落ちていると思ったので、疲れているから動かないとかじゃなくて、ちょっとずつキレが出るようにランニングしたり、疲れを抜く方法、ウエイトもそうですけど、やることをやってダメだったら変えればいいやという感じではいましたね。交流戦終わったちょっとした時間も含めて、もう1回原点に戻って良くはなっているのかなと思います」。
長いペナントレース、疲れが出てくる中で、打率3割近くを残し続ける難しさは感じたりはするのだろうかーー。
「何百打席立つので、今日打てなかったとかどうしようとかじゃなくて、僕が今思っているのは10打席、20打席、30打席の中で何本打とうとなると、前回20打席でヒットが4本で打率2割だったけど、次の20打席で頑張って5、6本打てれば、前の打席をかえせる。変に打てない、打てないじゃなくて、幅広い(考えの)中で打っていければ、もっと楽というか、ここで打てればなんとかなるとなるので、そこはずっと意識しています」。
これまでは調子が落ちたりすると、自分から取り組んできたことを変更することがあった。今季は春季キャンプから取り組んでいることを継続している。「ここまでやってきたことが自分の中であっていると思って信じてやってこれているので、波がないというのも多少、不調になってもある程度盛り返せるのかなというのはありますね」。
今季の佐藤の打撃を見ていると、ポップフライのアウトが減り、詰まりながらもレフト前、ライト前に落とす安打が増えている。それは春季キャンプから取り組んできた“前に突っ込まない意識づけ”の成果なのだろうかーー。
「前に突っ込まなかったり、開かなかったり、それが詰まっても開いたらもっと詰まってバットが折れたりするんですけど、詰まりながらもある程度イメージで。いい方向じゃないですかね、いい状態だと思います」。
“打てる捕手”として開幕から攻守にチームを引っ張る佐藤都志也。「チャンスで打点、ランナーがいないときは自分が塁に出た時には得点というところをできればと思っています」。今月も佐藤のバットに期待だ。
取材・文=岩下雄太
2月の石垣島春季キャンプから村田修一打撃コーチと一緒に“前に突っ込まない意識づけ”、“イメージの仕方”を継続して取り組む。4月終了時点で打率.385だったが、5月は一転して打率.224と下がった。
それでも、6月は12日のDeNA戦から16日の中日戦にかけて5試合連続安打、6月22日のソフトバンク戦から25日の楽天戦にかけて3試合連続複数安打、25日の楽天戦では1試合4安打を放つなど、月間打率.289と復調した。
6月2日に取材した時には「自分の頭でやりたいことと体の一致が今できていない状態」と話していたが、現在はどういう状態なのだろうかーー。
「今はあってるんじゃないですかね、ちょっとずつ。体の状態とかがあったので、やりたいことはうまくできているんじゃないかなと思います。ただ、ズレはあるんですけど、一時よりはいいんじゃないですかね」。
状態を上げるために意識していることについて佐藤は「キレを落ちていると思ったので、疲れているから動かないとかじゃなくて、ちょっとずつキレが出るようにランニングしたり、疲れを抜く方法、ウエイトもそうですけど、やることをやってダメだったら変えればいいやという感じではいましたね。交流戦終わったちょっとした時間も含めて、もう1回原点に戻って良くはなっているのかなと思います」。
長いペナントレース、疲れが出てくる中で、打率3割近くを残し続ける難しさは感じたりはするのだろうかーー。
「何百打席立つので、今日打てなかったとかどうしようとかじゃなくて、僕が今思っているのは10打席、20打席、30打席の中で何本打とうとなると、前回20打席でヒットが4本で打率2割だったけど、次の20打席で頑張って5、6本打てれば、前の打席をかえせる。変に打てない、打てないじゃなくて、幅広い(考えの)中で打っていければ、もっと楽というか、ここで打てればなんとかなるとなるので、そこはずっと意識しています」。
これまでは調子が落ちたりすると、自分から取り組んできたことを変更することがあった。今季は春季キャンプから取り組んでいることを継続している。「ここまでやってきたことが自分の中であっていると思って信じてやってこれているので、波がないというのも多少、不調になってもある程度盛り返せるのかなというのはありますね」。
今季の佐藤の打撃を見ていると、ポップフライのアウトが減り、詰まりながらもレフト前、ライト前に落とす安打が増えている。それは春季キャンプから取り組んできた“前に突っ込まない意識づけ”の成果なのだろうかーー。
「前に突っ込まなかったり、開かなかったり、それが詰まっても開いたらもっと詰まってバットが折れたりするんですけど、詰まりながらもある程度イメージで。いい方向じゃないですかね、いい状態だと思います」。
“打てる捕手”として開幕から攻守にチームを引っ張る佐藤都志也。「チャンスで打点、ランナーがいないときは自分が塁に出た時には得点というところをできればと思っています」。今月も佐藤のバットに期待だ。
取材・文=岩下雄太