2024.07.02 18:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 6 | 終了 | 4 | 東京ヤクルトスワローズ |
横浜 |
ルーキーの活躍で首位・広島に接近
“ハマのルパン”の強気の攻めに“ハマの一番星”が匠の技で応える。ルーキーの躍動がスタジアムを包み込み、貴重な白星を手に入れた。
前回マダックスを達成したドラ5位ルーキーの石田裕太郎は、強力ヤクルト打線にも臆せずストレート中心のピッチングを披露。すると2回、ヤクルト先発の吉村貢司郎から二死満塁のチャンスを作ると、2番に入った度会隆輝がストレートをレフト線へ上手く弾き返し2点を先制。度会は4回にも一死一二塁の場面で、今度はライト前に技ありのタイムリーと大活躍をみせた。強力援護を得た石田は、5回に2点を失いなおも二死満塁のピンチで村上宗隆を迎えるも怯まずストレートで勝負。結果三塁ファールフライに打ち取りド派手なガッツポーズで役目を終えた。
その裏、無死二・三塁のチャンスを潰し、6回から登板した京山将弥がピリッとせず1点を取られてなお一死一三塁の場面で、代わった坂本裕哉がヤクルトに傾いた流れを断ち切る好投。打線は15残塁とあと一押しできなかったが、後を継いだ中川虎大とローワン・ウィックが凌ぎ、最後は切り札の森原康平が締め、2点差でなんとか逃げ切った。
ヒーローインタビューでは2人でお立ち台に上がり、声を揃えて「アイラブ!ヨコハマ!」と絶叫。ベイスターズファンから大きな喝采を浴びていた。
デビューから3連勝となった石田裕太郎は「立ち上がりはあまり良くなかったですが、変化球でカウントが取れうまく修正することができたと思います。また、5回に得点を許してしまいましたが、リードした状況でリリーフ陣に繋ぐことができよかったです」と自己評価。
度会も石田について「めちゃくちゃコミュニケーション取りますし、すごく性格が良くて。僕も大好きな同期なんでこれからも一緒に頑張りたい」と仲の良さを強調。そろってのお立ち台に「同じ同期であそこに立てたのは初めてで、とても嬉しいです。ほんとにすごいピッチャーで、これからも投げた時に少しでも力になれるように頑張りたいなと思います」と頷いた。
三浦監督も度会について「そうですね。いいところで打ってくれました。同じルーキーが投げている中での先制点っていうのは、やっぱり大きな2点だと思いますね。打つべきボールをしっかり打ててるのかなと思います」と評価。石田には「ストライク先行でしっかりとカウントが作れている。146、7キロでもまっすぐに切れがあって、丁寧に投げてますよ。低く、両コーナーをというところでね。あとシンカーも低めでストライクが取れてるからこそ効いてくるのかなと。それが結果に繋がってると思います」と孝行息子たちに目を細めた。
苦しいゲームをモノにし、首位へ向けて勝利を積み上げた三浦ベイスターズ。このまま勢いを活かしていきたいところだ。
取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘