2回と9回のディフェンス面にフォーカス
DeNAがヤクルトに逆転負け。逃げ切りに失敗し、この日勝利した巨人に代わって3位に転落した。
初回いきなり牧秀悟の3ランで先制といい形でスタートしたが、先発の濱口遥大が4回2失点ながら101球と安定せず早めに降板。打線は立ち直ったヤクルト先発の山野太一に抑え込まれ、ペースは徐々にヤクルトへ。逃げ切りたかったDeNAだが、7回に同点に追いつかれると、9回には抑えの森原康平が打撃好調のドミンゴ・サンタナに2点タイムリー二塁打を浴び、勝負は決した。
痛い星を落としたDeNAに対し、3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では失点した2回と9回のディフェンス面にフォーカスした。
まず9回、二死一・二塁でサンタナを迎え、決勝打を許した場面に、この日解説として出演した谷沢健一氏は「追い込むまでは非常にいい配球だったと思うんですけども、最後のやはり仕留めるボールがねちょっと甘かったかなという感じがしましたね」とアウトコースを狙った直球がやや真ん中に入ったことに苦言。続けて「あそこから沈むボールだったらまだ許されるけども、あそこのストレートでは、今のサンタナには通用しないです」と球種のチョイスにも首を傾げた。
次に2回、一死一・三塁でピッチャーの山野太一のセーフティスクイズで失点したケースに「2度ほどバントの構えを山野がしてるんで、これは一塁ランナーをセカンドに進めるようなバントかなと思いきや、サードランナーの長岡(秀樹)がいいスタートでセーフティースクイズを決めにかかりましたよね。だからこの辺の、長岡は(ホームに)来るであろうという予想も、バッテリーはしておかなくてはいけませんよね。濱口投手のスタートも悪かったですしね」と濱口と伊藤光のバッテリーの想像力欠如が失点の要因だったと解説した。
高度な駆け引きが行われるプロ野球の世界。頭脳戦を勝ち抜くスキルも、当然重要になってくる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』