2024.07.10 17:45 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 3 | 終了 | 0 | 中日ドラゴンズ |
横浜 |
「祐大のおかげです!」
無敗のエースを打線も小刻みに援護。理想的な試合運びを見せた“スターナイト"第2戦は、完封劇で満員のベイスターズファンを熱狂させた。
中10日の間隔を空け、休養十分で先発のマウンドに上がった東克樹は、昨日5得点の中日打線を抜群のコントロールで翻弄。打線もプロ初登板初先発の松木平優太に対し、2回に山本祐大が先制タイムリー、3回にタイラー・オースティンが連日のアーチを描くと、4回にも京田陽太のタイムリーでじわじわと1点づつ加点した。
序盤に3点の援護をもらったエースは、連打を許さず四球も与えない危なげないピッチングを8回まで披露。ここまで108球を要していたが、最終回のマウンドへ向かった東は、この日最大となる2死1−3塁のピンチを迎えるが、石橋康太を三振に斬って取り完封勝利を飾った。
試合後、三浦監督は東克樹に「よかったですね。立ち上がりからまっすぐも走りましたし、多少ちょっと変化球はね、抜けるボールもありましたがしっかりとすぐに修正して。 もう安心して見てられましたね」と納得の表情。「昨日リリーフ陣がいっぱい投げた中で1人で投げてくれましたから。チームにとっても非常に大きな完封勝利だと思います」と称えた。
東本人も「正直、今日の試合は始まる前から、自分へのプレッシャーをかけ過ぎていたのかすごい緊張していて、すごいふわふわした状態でマウンドに上がったんですけど」と意外な言葉を口にしたが「初回しっかりと3人で抑えることができて、それ以降はもうしっかりと自分のリズムの中で投げられました」と笑顔。
「昨日リリーフが投げていたんで、今日はできるだけ長いイニングを投げようと思ってマウンドに上がりました。その結果完封という、いい形でしっかり勝つことができたんで良かったなと」エースの仕事を果たし、表情を緩めていた。
この勝利で横浜スタジアムでは最長タイとなる11連勝を達成したことには「祐大のおかげです!」と決めゼリフで恋女房に感謝した左腕。昨年からの快進撃は、まだまだ終わりそうにない。
取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘