「気持ちというのがある」無死二塁での進塁打から見える意識の違いとは
3連勝を狙う中日は14日、阪神とのカード最終戦を延長10回・2-6で落とした。1点を追う5回、先発投手・松葉貴大の適時打で同点に追いつく。1-1で延長戦に突入したが、10回に阪神打線の猛攻を受け5失点。その裏に高橋周平の適時二塁打で1点を返すも、反撃及ばず敗北を喫した。
14日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、二桁安打を放つも2得点止まりとなった打線に注目。解説の高木豊氏は、4回と5回の無死二塁から進塁打を打った福永裕基と木下拓哉の意識の違いについて言及した。
4回無死二塁の場面で12球連続ファールと驚異の粘りを見せ、17球目に右方向へ進塁打を放った福永に対し、高木氏は「無死二塁で右方向に打てというサインが出ていたと思うが、福永は打つだけではなく安打で走者を返しにいっている。だから球を引き付けて、とにかく三振をしないように17球粘った。最後に良い所に決められたので(二ゴロとなったのは)仕方なかったが、やっとの思いで送ったという執念を感じた」と絶賛した。
5回に同じく無死二塁の場面を迎え、一ゴロで走者を進めた木下については「木下の次は投手の打席だった。この場面でも右打ちのサインが出ていたと思うが、撫でるような打撃で進塁打となった。次の松葉が適時打を打ったから良かったけれど、打たなかったらちょっと褒められた打撃じゃない」と苦言。「気持ちというのがある。あの場面で強く打つことを考えるようにしたら、チーム力はさらに上がると思う」と全体に与える影響も示唆した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』