2024.07.15 17:45 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 6 | 終了 | 1 | 広島東洋カープ |
横浜 |
「よく投げ切ってくれました」
打線は序盤から得点を重ね、先発もテンポよくアウトを積み重ねる。昨日の快勝劇のリプレーのような理想的なゲーム展開で、9連戦最後のカードの初戦をモノにした。
先発の濵口遥大は初回に連続三振を奪い立ち上がると、その裏に梶原昂希と度会隆輝の新星コンビの連続ヒットに3番佐野恵太のタイムリー二塁打で速攻先制。さらに宮﨑敏郎の犠牲フライで1点追加すると、2回に佐野の犠牲フライ、3回に森敬斗のタイムリー二塁打、4回には牧秀悟の2ランホームランと畳み掛け、序盤に6点と大量点を奪った。
前回は味方の援護を守りきれなかった濱口だが、この日は緩急自在のピッチングを披露。6回までわずか被安打2と広島打線を抑え込み、7回には味方のエラーも絡み失点したが、結果的には最後までマウンドを譲らず完投してみせた。
試合後三浦監督は濵口遥大について「ストレートの走りもね、良かったですし、非常にその両サイドのストレートのライン出しもしっかりできていた」と評価。9回のマウンドへ行かせたことに「8回に8球ぐらいだったんで確認しに近寄っていったら、もう1回行きます、もう1回行かしてくださいと。なので130までねって話をして」内幕を明かしつつ「ちょっと粘られましたけど、しっかりとね、よく投げ切ってくれました」と頷いた。
打線についても「梶原が出て、(度会)隆輝もしぶとくつないで。佐野の状態がいいんでね。ああいう形でまず先制できたっていうのは、ベンチもすごい盛り上がりました」と先制パンチをかました初回の攻撃がポイントだったとした。
見事な完投勝利を挙げた濵口は「徐々に徐々に自分の感覚も良くなっていきました。ボール自体は立ち上がりから良かったんで、バッターの反応を見ながらしっかり長いイニング投げれて良かったと思います」と笑顔。続けて「ストライクゾーンにどんどん投げていって、バッターがどんどん振ってきてくれる中でアウトを重ねていけることができました。フライ、ゴロ、 空振りっていうのはあまりこだわりはなく、まずはこう振ってもらうことをしっかり心がけていました。 そのためにはやっぱゾーンにどんどん投げていかないといけない。そういう意識で投げてました」と長年取り組んでいるゾーン勝負の徹底が好結果をもたらしたと分析した。
この日は“子どもたちの夢がかなう特別な3日間”をスローガンとしたキッズスターナイトの初戦。見事な勝利を飾った指揮官は「明日もキッズスターナイトは続きますから。またたくさんの子供たちからいっぱいパワーをもらって戦っていきます」と宣言。オールスター前、最後の本拠地での2試合を、連勝という最高の形で締めくくりたい。
取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘