「岸田はいいキャッチャーになってきましたね」
巨人が阪神に競り勝ち。初回の2点を守り切り、連敗を2で止めた。戦前の投手戦の予想に反し、阪神先発の才木浩人が初回に2点を失うと、巨人先発の山崎伊織も2回に1点を奪われる意外な展開でスタート。しかしお互い防御率1点台の好投手らしく立ち直り、その後山崎は7回まで、才木は8回まで得点を許さぬままゲームは進んだ。結局巨人が1点のリードを守り切り、2-1のロースコアゲームをモノにした。
緊迫したゲームの中で、16日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では5回表に飛び出した巨人のピックオフプレーに注目した。
巨人1点リードの5回二死一・二塁の場面。大山悠輔に1ボールとした後、先発の山崎伊織は二塁に牽制し、セカンド走者の野口恭佑を間一髪でアウトにしたプレーに対し解説者の谷沢健一氏が「初球はセカンドランナーを油断させるよに様子を見て、そしてこの2球目にキャッチャーからのサインから吉川(尚輝)がセカンドに入るピックオフプレー。これはよく練習してないとなかなか決まらないんですけどね」とアッパレ。続けて「セカンドランナーを狙い打ちしましたね。若い選手だから引っかかりやすいですよ」と経験の少ない野口だったことも考慮していたと分析した。
またMCを務めた高木豊氏は「キャッチャーの岸田(行倫)が全部サインを出して、ピッチャーもアンサーがあり、セカンドのアンサーあり。よし決行ということを決めるわけですよ。岸田はわざと大山の足とか見て小芝居してるんですよ。これは精度がものすごい高いピックオフですね。岸田はいいキャッチャーになってきましたね」と司令塔の働きを絶賛。
さらにもう一人の解説者の齊藤明雄氏は「ピッチャーもよく見てたと思いますよ。バッターにしか神経がいかないところで、最初のなんかやりたいっていう気持ちもあったかもしれないんですけど、よく注意して見てたなと思います。絶対見逃すところですからね」と投手目線から山崎の冷静な注意力にも拍手を送った。
さすがプロ野球というようなサインプレーでピンチを脱した阿部巨人。混セを抜け出すには、細かなプレーが最終的に重要になってくる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』