ロッテは前半戦を44勝38敗6分、首位・ソフトバンクと10ゲーム差の2位でオールスター前の戦いを終えた。26日から後半戦が再開するが、小野晋吾投手コーチに前半戦のリリーフ陣について振り返ってもらい、夏場以降の運用について聞いた。
小野晋吾コーチは前半戦のリリーフ陣について「前半は苦しんだところがあったんですけど、少しずつ立て直しながらなんとか前半は乗り切れたという感じですね」と総括。
ロッテのチーム救援防御率は3.60で、守護神・益田直也、昨季44試合に登板して防御率1.25をマークした西村天裕、昨季38試合に登板した横山陸人がシーズン序盤にファーム落ちを経験し、昨季ブルペンを支えた坂本光士郎、東妻勇輔は開幕二軍スタート。不安定な救援陣だった中で開幕からブルペンを支えていた澤田圭佑も6月10日に一軍登録を抹消され、メジャー通算114試合に登板した実績のあるコルデロも、来日初登板が7月4日の日本ハム戦だった。
苦しい台所事情だった中で、鈴木昭汰がチームトップの32試合に登板し、1勝1敗15ホールド3セーブ、防御率0.59の抜群の安定感を見せれば、国吉佑樹もさまざまな役割をこなし26試合に登板して2勝6ホールド1セーブ、防御率1.73の成績を残した。昨年から勝利の方程式を固定せず、複数の勝ちパターンで逃げ切る形を採用し、今季も今いるメンバーでうまくやりくりをしながら、勝ち星を拾っている。
小野コーチは「やりくりしていくしかない中で、昨年頑張っていたメンバーがなかなか状態が上がらないというところがあったりして、その辺をどうしようかというところをやりくりはしていたんですけど、状態が上がっている選手もいますし、後半に向けて整ってくるんじゃないかなと思います」と前を向いた。
前半戦は1週間に4登板以上、3連投したリリーフはおらず、しっかりと登板管理をした。小野コーチも「色々我慢しながら、使い減りしないような使い方をしてきていると思うので、それを後半しっかり繋げていけるように準備させていかなければいけないかなと思います」と前を向いた。
そんな中で、益田は前半戦最後の日本ハム戦で失点したものの5月以降復調し、澤村も4月30日のオリックス戦から現在15試合連続無失点中と安定してきたのも大きい。
小野コーチは「2人もそうですし、後ろに投げるメンバー、横山にしても一時期落ちた時期があって、そこを立て直して勝ちのゲームに繋げられる感じになってきている。他のメンバーもそこに近くなってきていると思います」と一定の手応えを掴む。
現在西村、澤田、東妻といった昨季ブルペンを支えたメンバーが、再昇格を目指しファームで汗をながす。彼らをはじめ、ファームにいるリリーフ陣も夏場以降戦力になる可能性は「十分あると思います」と小野コーチ。「みんな頑張ってくれているのはちゃんと見ている。その中で誰が上がってきても戦力になってくれるんじゃないかなと思って見ています」。
気になるのは、夏場以降もリリーフ陣を管理していくのかどうか。小野コーチは「必ず勝負しなきゃいけない時期が来ると思うので、その時に向けてしっかり整えていくというか、そういうふうにできればいいかなと思います」と決意を述べた。
決まった勝利の方程式を持たず、複数の勝ちパターンを作ることで、状況に応じて様々な形で逃げ切ってきた。後半戦、負けられない戦いが続く。ソフトバンクに食らいつくためにも勝てるゲーム、逃げ切れるゲームは全て勝っていきたい。
取材・文=岩下雄太
小野晋吾コーチは前半戦のリリーフ陣について「前半は苦しんだところがあったんですけど、少しずつ立て直しながらなんとか前半は乗り切れたという感じですね」と総括。
ロッテのチーム救援防御率は3.60で、守護神・益田直也、昨季44試合に登板して防御率1.25をマークした西村天裕、昨季38試合に登板した横山陸人がシーズン序盤にファーム落ちを経験し、昨季ブルペンを支えた坂本光士郎、東妻勇輔は開幕二軍スタート。不安定な救援陣だった中で開幕からブルペンを支えていた澤田圭佑も6月10日に一軍登録を抹消され、メジャー通算114試合に登板した実績のあるコルデロも、来日初登板が7月4日の日本ハム戦だった。
苦しい台所事情だった中で、鈴木昭汰がチームトップの32試合に登板し、1勝1敗15ホールド3セーブ、防御率0.59の抜群の安定感を見せれば、国吉佑樹もさまざまな役割をこなし26試合に登板して2勝6ホールド1セーブ、防御率1.73の成績を残した。昨年から勝利の方程式を固定せず、複数の勝ちパターンで逃げ切る形を採用し、今季も今いるメンバーでうまくやりくりをしながら、勝ち星を拾っている。
小野コーチは「やりくりしていくしかない中で、昨年頑張っていたメンバーがなかなか状態が上がらないというところがあったりして、その辺をどうしようかというところをやりくりはしていたんですけど、状態が上がっている選手もいますし、後半に向けて整ってくるんじゃないかなと思います」と前を向いた。
前半戦は1週間に4登板以上、3連投したリリーフはおらず、しっかりと登板管理をした。小野コーチも「色々我慢しながら、使い減りしないような使い方をしてきていると思うので、それを後半しっかり繋げていけるように準備させていかなければいけないかなと思います」と前を向いた。
そんな中で、益田は前半戦最後の日本ハム戦で失点したものの5月以降復調し、澤村も4月30日のオリックス戦から現在15試合連続無失点中と安定してきたのも大きい。
小野コーチは「2人もそうですし、後ろに投げるメンバー、横山にしても一時期落ちた時期があって、そこを立て直して勝ちのゲームに繋げられる感じになってきている。他のメンバーもそこに近くなってきていると思います」と一定の手応えを掴む。
現在西村、澤田、東妻といった昨季ブルペンを支えたメンバーが、再昇格を目指しファームで汗をながす。彼らをはじめ、ファームにいるリリーフ陣も夏場以降戦力になる可能性は「十分あると思います」と小野コーチ。「みんな頑張ってくれているのはちゃんと見ている。その中で誰が上がってきても戦力になってくれるんじゃないかなと思って見ています」。
気になるのは、夏場以降もリリーフ陣を管理していくのかどうか。小野コーチは「必ず勝負しなきゃいけない時期が来ると思うので、その時に向けてしっかり整えていくというか、そういうふうにできればいいかなと思います」と決意を述べた。
決まった勝利の方程式を持たず、複数の勝ちパターンを作ることで、状況に応じて様々な形で逃げ切ってきた。後半戦、負けられない戦いが続く。ソフトバンクに食らいつくためにも勝てるゲーム、逃げ切れるゲームは全て勝っていきたい。
取材・文=岩下雄太