積極走塁も追加点ならず「3点目を取ろうという作戦だと思うが、セーフになってくれないと困る」
日本ハムは4日、ソフトバンクとのカード最終戦で2-3xとサヨナラ負けを喫した。1点リードで迎えた9回表、一死走者なしから五十幡亮汰が四球を選び出塁。続く松本剛の打席で五十幡が盗塁を仕掛けるも、捕手・甲斐拓也の送球で二盗失敗。さらに松本が安打で出塁するし盗塁を試みるも、またも甲斐に刺され2連続での盗塁死となった。9回裏には守護神・田中正義が登板するも、無死満塁のピンチを背負い、正木智也に犠飛を打たれ同点に追いつかれる。さらに一死二・三塁で柳町達にサヨナラ打を決められた。
試合の流れを手放してしまった最終回の攻撃に、4日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも苦言が呈された。
田尾安志氏は9回の走塁について「2-1でリードしている場面で、また攻めにいった。3点目を取ろうという作戦だと思うが、セーフになってくれないと困る。ここでアウトになったら流れが変わるかもしれない。すんなりいって、点が入らなくても2-1のまま9回裏を迎えるという気持ちがあってもよかったのかな」と指摘した。
岩本勉氏はベンチの采配について「(走塁は)グリーンライトでいつでも行っていいよということもあったと思うが、9回なのでサインの可能性もある。おそらくだが、ずっと日本ハムを追いかけていて、短期決戦を見据えた、ここ一番でスタートを切れなければ得点はないということを意識しているのかなとも思った」と分析。しかしこの日に関しては「こつこつ1点をとっていれば、田中の気持ちも変わる」と抑え投手への影響についても言及した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』