スクイズのサインを出した2つの理由
日本ハムがロッテに逆転勝ち。一夜にして2位の座を取り返した。
日本ハム先発の山﨑福也は初回、いきなり二死満塁のピンチから、ロッテの6番・佐藤都志也にライトへ運ばれ1点を献上。しかし日ハムはその裏、ロッテ先発のC.C.メルセデスから2番のフランミル・レイエスがレフトスタンドへソロを打ち込みすぐさま同点に追いつく。さらに2回には無死二・三塁のチャンスを作り、上川畑大悟のセカンドゴロで勝ち越しに成功。しかもロッテファーストのネフタリ・ソトが捕球をミスし、またもや無死二・三塁となると、8番・伏見寅威と9番・水野達稀がまさかの連続スクイズで2点を追加した。
その後は両先発が立ち直り、後を継いだ両軍のリリーフ陣も無失点と奮闘。結果4-1で日本ハムが昨日の雪辱を果たした。
勝負を決めた2連続スクイズの奇策について、14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた真中満氏は「監督としても出しづらいサインだと思います」とコメントすると、解説者として出演した大矢明彦氏も「そうでですね。イニングも早いですし」と監督経験者の両名の意見が一致した。
また大矢氏はスクイズのサインを出した2つの理由を説明。まずは「まず左ピッチャーということ」と三塁ランナーのスタートが切りやすい状況だったと分析。もう一つは「外国人のピッチャーということ。外国人は割とチェックが甘くなりますんで、そういうのもあったと思います」と解説しつつ「これはでも、度胸のいる連続スクイズですね」と驚きを隠さなかった。
もうひとりの解説者の五十嵐亮太氏は「1人目決められた時に2人目っていうのはちょっと…もうちょい警戒心が強くなってもいいかなと思ったんですけれども。スムーズに簡単に決められてしまったなっていう感じだったので、これはちょっとね、メルセデスからするとなんかちょっとモヤモヤが残るというか、もうちょっと自分でもなんかできなかったかなっていうようなね、そんなスクイズだったのかなと思います」とピッチャー目線で、もう少しケアが必要だったのではないかと持論を展開した。
いずれにせよ新庄監督の策が見事にハマり勝利した日本ハム。明日の2位決戦も、俄然楽しみになってきた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』