「結果的にこの作戦、裏目ってしまったっていうことですね」
広島が巨人に逆転負け。首位攻防第2ラウンドを落とし、再び2位との差は1に縮まった。広島の床田寛樹、巨人のフォスター・グリフィンの両先発がともに譲らぬ好投を見せ、6回まで両軍無得点の緊迫したゲーム展開となる。7回には広島が坂倉将吾のソロで待望の先取点を挙げるが、その裏には浅野翔吾のタイムリー二塁打で追いつかれると、8回に登板した2番手のテイラー・ハーン投入が裏目、先頭の吉川尚輝の内野安打、ココ・モンテスには二塁打を浴びて、無死二・三塁のピンチを迎えると、巨人の主砲・岡本和真に勝ち越しの3ランを許し万事休す。1-4で敗戦を喫した。
この日、巨人投手陣の前に1点しか奪えなかった広島打線に対し、21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した大矢明彦氏は「グリフィンの出来がすごく良かったですね。カウント球をほんとに丁寧に投げていきましたんで。そうそう捕まえられるってことはなかったんですけど」とまず相手先発の出来が良かったとしたうえで「こういうゲームだと、やっぱり1点を取るのにどうしようかってことになる」と投手戦の戦い方に言及。
続けて「そこはカープはなんかすごい得意なチームなんで」としながらも「この1-1の8回に1番がフォアボールで出て、羽月(隆太郎)が(ピンチ)ランナー」と形を作りながらも盗塁死となったことに「バントで良かったかなっていう。1点取りに行く形を作って、堂林(翔太)から末包(昇大)の右バッターに任せていくっていう方が、相手にプレッシャーが掛かったかもしれませんね」とスコアリングポジションにランナーを送るほうが良かったのではとコメントすると、MCを務めた真中満氏も「結果的にこの作戦、裏目ってしまったっていうことですね」と結んだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』