「(日本語で)がんばります。ちょっと働かないといけない部分があります」。
ロッテのグレゴリー・ポランコは20日の日本ハム戦の試合前練習後の取材でこのように口にしていたが、日本ハムとの3連戦全て『3番・指名打者』で出場し、1戦目の20日が2安打、21日が1安打、22日は初回に第19号先制2ランを含む2安打と、11打数5安打と打った。
ポランコは8月17日のソフトバンク戦で、2-2の8回二死満塁の第4打席、藤井皓哉が1ストライクから投じた2球目のストレートを捉え、センターへ決勝の3点適時二塁打を放つなど、状態を上げつつある。
チームとして期待している長打という部分においても、7月以降の2カ月で9ホーマー、7月31日の西武戦では今季初となる1試合3本塁打を記録するなど、夏場に本塁打、長打が増えている。本塁打王のタイトルを獲得した昨季も、6月までは8本塁打だったが、7月以降に18本のアーチを描いた。夏に強い理由は何かあるのだろうかーー。
「夏が来ると暖かくなって体が動くようになる。そういうのが理由だと思います」。
夏場に調子が上向くように自主トレから逆算して調整していたりもするのだろうかーー。
「夏に合わせて準備をしているわけではないんですけど、最初は寒くて寒さの中で試合をするのは難しいですね」。
今季のポランコを見ると、6月28日の取材で「自分は(体が)開きやすいので、体が開かないようにもっと足を使って、逆方向に打つようなスイングをしようという話でそれを福浦さんを含めて、村田さんとも練習しています」と話したように、逆方向への長打が増えた。
福浦和也ヘッドコーチ兼打撃コーチは、ポランコの逆方向への意識について「(考え方としては良い方向に)向かっていると思いますね」と笑顔をみせ、「体が開くとミスショットも多くなるし、打球も飛ばない。しっかり閉じて自分のポイントで打てば反対方向にも打てるし、変化球も我慢できる」と解説した。
7月31日の西武戦、5-2の7回一死走者なしの第4打席、ヤンが1ボールから投じた外角の156キロストレートを逆らわずにレフトへ放った本塁打、8月20日の日本ハム戦、2-5の5回二死走者なしの第3打席、金村が1ボール2ストライクから投じた4球目の外角149キロツーシームを左中間に破る二塁打は良かった。
ポランコは「状態が上がり、スイングが良くなると反対方向にもホームランが出る。それをバロメーターとして、反対方向打てる時は状態が良いんじゃないかなと思って良いと思います」と分析する。
現在ポランコは27本塁打でリーグトップの山川穂高(ソフトバンク)に次ぐリーグ2位の19本塁打。8本の差はあるものの、チーム別で最も多い6本塁打を放つ西武戦が残り11試合、2番目に多い4本塁打の楽天戦が残り9試合ある。2年連続本塁打王への期待がかかる。
ポランコは「2年連続ホームランキングを獲るチャンスはあるんですけど、目標はそこではなくて、チームのために良いバッティングをして優勝に繋がるような結果を出したい。ホームラン王を獲れれば嬉しいんですけど、そこを第一目標ではないですね」とキッパリ。ゲーム差はかなり離されてしまったが、目標はあくまでリーグ優勝だ。
「チームのために自分の100%を出し切って、良い結果を出してシーズンを強く終わるのがベストです」。チームを勝利に導く豪快なパワーを放っていく。
(グレゴリー・ポランコ選手通訳=千葉ロッテマリーンズ・ラファエル・フェルナンデス通訳)
取材・文=岩下雄太
ロッテのグレゴリー・ポランコは20日の日本ハム戦の試合前練習後の取材でこのように口にしていたが、日本ハムとの3連戦全て『3番・指名打者』で出場し、1戦目の20日が2安打、21日が1安打、22日は初回に第19号先制2ランを含む2安打と、11打数5安打と打った。
ポランコは8月17日のソフトバンク戦で、2-2の8回二死満塁の第4打席、藤井皓哉が1ストライクから投じた2球目のストレートを捉え、センターへ決勝の3点適時二塁打を放つなど、状態を上げつつある。
チームとして期待している長打という部分においても、7月以降の2カ月で9ホーマー、7月31日の西武戦では今季初となる1試合3本塁打を記録するなど、夏場に本塁打、長打が増えている。本塁打王のタイトルを獲得した昨季も、6月までは8本塁打だったが、7月以降に18本のアーチを描いた。夏に強い理由は何かあるのだろうかーー。
「夏が来ると暖かくなって体が動くようになる。そういうのが理由だと思います」。
夏場に調子が上向くように自主トレから逆算して調整していたりもするのだろうかーー。
「夏に合わせて準備をしているわけではないんですけど、最初は寒くて寒さの中で試合をするのは難しいですね」。
反対方向への意識
今季のポランコを見ると、6月28日の取材で「自分は(体が)開きやすいので、体が開かないようにもっと足を使って、逆方向に打つようなスイングをしようという話でそれを福浦さんを含めて、村田さんとも練習しています」と話したように、逆方向への長打が増えた。
福浦和也ヘッドコーチ兼打撃コーチは、ポランコの逆方向への意識について「(考え方としては良い方向に)向かっていると思いますね」と笑顔をみせ、「体が開くとミスショットも多くなるし、打球も飛ばない。しっかり閉じて自分のポイントで打てば反対方向にも打てるし、変化球も我慢できる」と解説した。
7月31日の西武戦、5-2の7回一死走者なしの第4打席、ヤンが1ボールから投じた外角の156キロストレートを逆らわずにレフトへ放った本塁打、8月20日の日本ハム戦、2-5の5回二死走者なしの第3打席、金村が1ボール2ストライクから投じた4球目の外角149キロツーシームを左中間に破る二塁打は良かった。
ポランコは「状態が上がり、スイングが良くなると反対方向にもホームランが出る。それをバロメーターとして、反対方向打てる時は状態が良いんじゃないかなと思って良いと思います」と分析する。
2年連続本塁打王に期待も
現在ポランコは27本塁打でリーグトップの山川穂高(ソフトバンク)に次ぐリーグ2位の19本塁打。8本の差はあるものの、チーム別で最も多い6本塁打を放つ西武戦が残り11試合、2番目に多い4本塁打の楽天戦が残り9試合ある。2年連続本塁打王への期待がかかる。
ポランコは「2年連続ホームランキングを獲るチャンスはあるんですけど、目標はそこではなくて、チームのために良いバッティングをして優勝に繋がるような結果を出したい。ホームラン王を獲れれば嬉しいんですけど、そこを第一目標ではないですね」とキッパリ。ゲーム差はかなり離されてしまったが、目標はあくまでリーグ優勝だ。
「チームのために自分の100%を出し切って、良い結果を出してシーズンを強く終わるのがベストです」。チームを勝利に導く豪快なパワーを放っていく。
(グレゴリー・ポランコ選手通訳=千葉ロッテマリーンズ・ラファエル・フェルナンデス通訳)
取材・文=岩下雄太