「自由に行っていい選手の1人ではあるんですけど」
阪神がDeNAに大敗。カード初戦を落とし、4位DeNAとの差は2.5まで縮まってしまった。
阪神打線は初回、DeNA先発の大貫晋一から森下翔太のタイムリーで先制するが、阪神先発の伊藤将司が宮﨑敏郎に2点タイムリーヒットを浴びいきなり逆転される。しかし2回に梅野隆太郎のタイムリーで再び同点とするが、3回には再び宮﨑のタイムリーなどで2点を勝ち越され、さらに5回にも山本祐大にタイムリーを浴び3点差で中盤を終えた。阪神は7回に無死満塁の大チャンスを迎え、暴投で1点をもらい、森下の犠牲フライでもう1点を加えたが反撃はここまで。終盤にはDeNA打線が火を吹き、結果的には4-10の大敗となった。
27日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では7回の阪神の攻撃、無死満塁で森下の放ったセンターへの犠牲フライにフォーカス。
まずMCを務めた高木豊氏は「これね、考え方の問題なんですけど」と前置きしつつ「7回ノーアウト満塁からワイルドピッチがあった。なおも2点差の時に坂口さんが打席だったらどっちに打ちます?」と解説の坂口智隆氏に質問すると「僕が打席に入ったら、セカンドゴロでいいやっていう感じで 三塁に(ランナーを)進塁させる」と1点取ってなおワンアウトサードを作ると即答。
それを踏まえ高木氏は「森下がどういう考え方をしてたかっていうのが、ちょっと問題だと思うんですけど、(ランナー)2人を還しに来ましたよね」とすると、坂口氏も「右方向というよりは、センター方向にしっかりまずしっかり打って返しに行く。チーム的にも1番頼りにされるところを今打っていてね、数字も残してるので。クリーンナップとしてというのを取ったのかもわかんないですけどね」と積極策を取った理由を推測。
さらに「自由に行っていい選手の1人ではあるんですけど、彼は右中間に長打を打てる力もあると思うんで。そうできるようになってきた時に、また一段と強くなってくるのかなって感じはするんですけどね」とあくまでも右方向ならセカンドランナーはサードへ進めることができたと説きつつも「なんとも言えないですけどね。考え方なんで」と正解とは言い切れないとした。
ケースにより、チームにより、選手により変わってくるプロの作戦。正解がないだけに、難しい議論となっていた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』