ロッテは直近10試合で1.5得点、本塁打もわずかに2本と得点力、長打力不足に陥っている。
22年にチーム最多の16本塁打を放ち、昨季も14本のアーチを描き、長打力を売りにする山口航輝の奮起に期待したいところだ。今季は開幕してからなかなか数字が出なかったものの、4月27日の取材で「数字は出ていないですけど、内容的には悪くはないかなと思います」と口にしていた。春先、打撃練習の合間にタブレッドで「その日にどうなっているのかを確認するために使っています」と自分の打撃の映像をチェック。「ノートに書いているのでそこで試合の映像と見返してやっています」と振り返りも行った。
5月の月間打率.258、4打点、得点圏打率.571だったが、5月14日のオリックス戦第3打席から7打席安打がなく、5月18日に二軍落ち。約2カ月ファームで技術を磨き、7月19日に再昇格を果たした。
昇格してからの2試合捉えた当たりを放つも“H”ランプを灯すことができなかったが、『7番・一塁』でスタメン出場した7月21日の日本ハム戦、1-1の4回二死走者なしの第2打席、伊藤大海が3ボール2ストライクから投じた7球目の変化球をセンター前に弾き返し、再昇格後初安打をマーク。
吉井理人監督は山口の昇格後3試合の打撃について「人のいないところに打って欲しかったですね。いい当たりをしているんですけど、結果的に結果が出なかったので、後半戦もあるのでまたしっかり頑張ってほしいと思います」と話した。
山口はオールスター明け、7月27日の楽天戦で『6番・左翼』で先発出場し、第1打席に安打を放ち、オールスター前の試合から2試合連続安打としたが、7月29日に左足甲の捻挫で一軍登録抹消。
8月7日の西武二軍戦で実戦復帰し、8月20日の日本ハム戦から一軍に昇格。22日の取材で山口は「めっちゃ良いというわけでもないですし、めっちゃ悪くもないという状態ですね」と昇格直後の打撃の状態について口にした。
28日の西武戦、『6番・左翼』で先発出場し、3-3の11回一死走者なしの第5打席、2ボール2ストライクからアブレイユが投じた外角142キロのスライダーをセンター前に弾き返すと、守備から途中出場した翌29日の西武戦でも0-4の8回無死一塁の第1打席、ボー・タカハシが1ボール2ストライクから投じた4球目のスライダーをレフトへ引っ張り2試合連続安打となった。
山口は今季に向けてセンターから逆方向を意識した打撃を取り組んできたが、現在は「力を抜いてコンタクト、右方向をあまり意識せずにしっかりタイミング、間を作って打ちにいくことを意識しています」とのこと。
その中で、7月16日のDeNA二軍戦、2-0の3回無死走者なしの第2打席、森唯斗の初球真ん中に入った117キロカーブを一振りでレフトへ本塁打。甘い球を一発で仕留めた打撃は良かった。本人も「よかったんじゃないですか、1打席目にカーブを続けられて、その残像が残っていたのでしっかり反応して打てました」と振り返った。
今季はファームで過ごす時間が多くなったが、ファームでは結果を求めながら、自身が試したいことも試していたのだろうかーー。
「(ファームでは)結果を出すために練習して、試合して試すとかはないっす。いい状態にするために練習してそれを試合で出すだけなので、そんな時間ではなかったと思います」。
一軍では吉井監督が「ポイントゲッターになってほしい」と話したように、山口には得点圏での一打を期待されている。山口は「もちろん、大事なところで打たせてもらっているので、なんとかしないといけない。そこで失敗しているケースが多いので、それは自分が一番わかっていると思います」と、当然、勝負所で一本を打ちたいという気持ちは強く持っている。
負けられない戦いが続く中で、チームの得点力を上げるためにも、山口の長打、チャンスでの一打が求められる。「僕の成績は関係ないので、チームが勝てばなんでもいい。それで良いと思いますし、勝つだけを意識してやっていきたいです」。チームの勝利に導く一打に期待だ。
取材・文=岩下雄太
22年にチーム最多の16本塁打を放ち、昨季も14本のアーチを描き、長打力を売りにする山口航輝の奮起に期待したいところだ。今季は開幕してからなかなか数字が出なかったものの、4月27日の取材で「数字は出ていないですけど、内容的には悪くはないかなと思います」と口にしていた。春先、打撃練習の合間にタブレッドで「その日にどうなっているのかを確認するために使っています」と自分の打撃の映像をチェック。「ノートに書いているのでそこで試合の映像と見返してやっています」と振り返りも行った。
5月の月間打率.258、4打点、得点圏打率.571だったが、5月14日のオリックス戦第3打席から7打席安打がなく、5月18日に二軍落ち。約2カ月ファームで技術を磨き、7月19日に再昇格を果たした。
昇格してからの2試合捉えた当たりを放つも“H”ランプを灯すことができなかったが、『7番・一塁』でスタメン出場した7月21日の日本ハム戦、1-1の4回二死走者なしの第2打席、伊藤大海が3ボール2ストライクから投じた7球目の変化球をセンター前に弾き返し、再昇格後初安打をマーク。
吉井理人監督は山口の昇格後3試合の打撃について「人のいないところに打って欲しかったですね。いい当たりをしているんですけど、結果的に結果が出なかったので、後半戦もあるのでまたしっかり頑張ってほしいと思います」と話した。
山口はオールスター明け、7月27日の楽天戦で『6番・左翼』で先発出場し、第1打席に安打を放ち、オールスター前の試合から2試合連続安打としたが、7月29日に左足甲の捻挫で一軍登録抹消。
8月7日の西武二軍戦で実戦復帰し、8月20日の日本ハム戦から一軍に昇格。22日の取材で山口は「めっちゃ良いというわけでもないですし、めっちゃ悪くもないという状態ですね」と昇格直後の打撃の状態について口にした。
28日の西武戦、『6番・左翼』で先発出場し、3-3の11回一死走者なしの第5打席、2ボール2ストライクからアブレイユが投じた外角142キロのスライダーをセンター前に弾き返すと、守備から途中出場した翌29日の西武戦でも0-4の8回無死一塁の第1打席、ボー・タカハシが1ボール2ストライクから投じた4球目のスライダーをレフトへ引っ張り2試合連続安打となった。
今季は逆方向を意識も…現在は?
山口は今季に向けてセンターから逆方向を意識した打撃を取り組んできたが、現在は「力を抜いてコンタクト、右方向をあまり意識せずにしっかりタイミング、間を作って打ちにいくことを意識しています」とのこと。
その中で、7月16日のDeNA二軍戦、2-0の3回無死走者なしの第2打席、森唯斗の初球真ん中に入った117キロカーブを一振りでレフトへ本塁打。甘い球を一発で仕留めた打撃は良かった。本人も「よかったんじゃないですか、1打席目にカーブを続けられて、その残像が残っていたのでしっかり反応して打てました」と振り返った。
今季はファームで過ごす時間が多くなったが、ファームでは結果を求めながら、自身が試したいことも試していたのだろうかーー。
「(ファームでは)結果を出すために練習して、試合して試すとかはないっす。いい状態にするために練習してそれを試合で出すだけなので、そんな時間ではなかったと思います」。
一軍では吉井監督が「ポイントゲッターになってほしい」と話したように、山口には得点圏での一打を期待されている。山口は「もちろん、大事なところで打たせてもらっているので、なんとかしないといけない。そこで失敗しているケースが多いので、それは自分が一番わかっていると思います」と、当然、勝負所で一本を打ちたいという気持ちは強く持っている。
負けられない戦いが続く中で、チームの得点力を上げるためにも、山口の長打、チャンスでの一打が求められる。「僕の成績は関係ないので、チームが勝てばなんでもいい。それで良いと思いますし、勝つだけを意識してやっていきたいです」。チームの勝利に導く一打に期待だ。
取材・文=岩下雄太