「やっぱりこういう投球できるピッチャーだと思います」
ヤクルトが巨人に完封勝ち。連夜の“G倒”を果たし、カード勝ち越しを決めた。
この日はなんといっても初完投初完封をやってのけた吉村貢司郎の快投が大きかった。初回先頭の丸佳浩にいきなりのヒットを許すも、後続を断ち切って立ち上がると、その後は最速154キロのストレートを軸に巨人打線を翻弄。4回にホセ・オスナのホームランの2点を守り抜くと、8回には待望の追加点をもらった右腕は、9回のマウンドへ。未知の領域で一打同点のピンチを迎えたが、最後は泉口友汰をショートゴロに打ち取り見事な完封勝ちを手に入れた。
125球の熱投で6勝目を挙げた吉村貢司郎に対し、4日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた真中満氏は「ストレートも走ってましたし、変化球の精度も非常に良かった」とベタ褒め。
解説として出演した齊藤明雄氏は「落ちる球が少なくて、横の揺さぶり、シュート、スライダー系をうまく使っていた」とヒーローインタビューでの「中村(悠平)さんがうまくリードしてくれたんで、とてもテンポよく投げやすく投げれたかなと思います」とのコメントになぞらえて、配球の妙を称えた。
もう一人の解説者の坂口智隆氏は「これが本来の彼の持ってる力なのかなっていう感じですね。スイスイと自分のペースで追い込んで打者を打ち取っていくっていうのが、彼の本来の姿だと思うので。続けていってほしいですね」と期待。最後に真中氏も「制球がいいんだけど、ちょっと追い込んでからコースが甘くなってしまうんですね。 それが心配なんですけども、ここからはしっかりコースに行けるとね、やっぱりこういう投球できるピッチャーだと思います」と課題を潰して一本立ちすることを望んでいた。
2年目のドラ1右腕の本格化は、ヤクルトの未来を照らす明るい光になりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』