2回目のMVPに笑顔
8月度「大樹生命月間MVP賞」のセ・リーグ投手部門で、DeNAの東克樹が選ばれた。
会見に臨んだ東は「自身2度目ということで、非常に嬉しいです」と第一声。8月は4試合に先発登板し3勝無敗。防御率は脅威の0.90の成績に「暑い中でしっかりと試合を作ることもできて、その中でしっかりとチームに勝ちを、ということができたので、非常によかったと思います」と自己評価した。好投の要因には「ストレスなく過ごすこと、それが大事かなと。昨年の経験もありますし、体調面で非常に波が少なく過ごせているのはいいことかなと思います」と心と身体の両面の安定をあげた。
印象的なゲームには「バンテリンドームで9回まで投げた時。やっぱりお互い無失点で 先発がずっと来てましたし、先に1点をやらないという強い思いを持って投げていたので」と8月7日引き分けに終わったものの、松木平優太と投げ合い9回を零封したゲームをチョイス。最多勝や防御率のタイトルも狙える位置にいるが「全くないですね。結果としていろんなものが取れたらいいですけど、それよりも今はチームが優勝、CSに向けて頑張ってるんで、チームが勝つことが1番です」と個人成績より、あくまでもフォア・ザ・チームだと言葉に力を込めた。
奇跡の逆転優勝に向けた終盤戦に「負けられない戦いが続きますし、今もう本当にチームが一丸となって戦っている状況なので、もう任された試合はしっかりと勝ち切る、チームに勝ちをということを心がけて、一生懸命腕を振りたいと思います」と宣言した。
他球団のライバルを尻目に手にした2度目の栄誉。ベイスターズの絶対的エースは、チームを勝たせることだけに集中し、与えられた仕事を全うする。
写真・取材・文 / 萩原孝弘