「非常に難しい判断だったんですけど、それに秋広がしっかり応えた」
巨人が広島に快勝。首位攻防戦初戦を制し、ゲーム差を2に広げることに成功した。
巨人は広島先発の森下暢仁から初回、いきなり坂本勇人が先制アーチで幸先よくスタートすると、巨人先発の菅野智之も5回まで1安打ピッチングを披露。6回には門脇誠のタイムリー二塁打で2点を追加すると、菅野に代わっての代打・秋広優人もレフトへ運びリードを4点に広げた。さらに7回にも2点を加え、リリーフ陣は船迫大雅こそ失点したが、後を継いだ4投手は無失点と好投し、6-1で快勝を飾った。
5回無失点で両リーグトップの14勝をマークした菅野智之に対し、10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にMCを務めた高木豊氏は「もう成績は文句ないんですけども、今日は57球で1安打。でも秋広を代打なんですよ。これは先を見据えてますかね」と終盤でこそのフル回転の準備ではないかと推測した。
すると解説として出演した野村弘樹氏は「可能性はありますね」と同意しつつも「勝負に出るか阿部監督は迷ったと思うんですよ。当然先を見たとしても、この試合を取らなきゃいけないんですから」と5回でマウンドを降ろす決断は容易ではなかったと分析。さらに「だから非常に難しい判断だったんですけど、それに秋広がしっかり応えたっていうのは、監督も菅野もチームも救った一打に見えましたね」と勝負どころだっただけに、若武者の貢献度は高いと頷いた。
阿部監督の采配も光り、菅野に勝ち星がついたゲーム。DHのないセ・リーグならではの駆け引きも見どころとなった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』