「クローザーずっと勤めてきたものが活きた」
DeNAが阪神に競り勝ち。昨夜の借りを返し、3位阪神との差を2に縮めた。
DeNAは初回、阪神先発の村上頌樹からこの日2番に入った牧秀悟が先制のソロホームランを放つも、その裏すぐに大山悠輔のタイムリーでDeNAの先発のアンドレ・ジャクソンが同点に追いつかれる。3回には相手のミスも絡め、牧のタイムリーと佐野恵太の内野ゴロで2点勝ち越すも、6回には森下翔太のソロと坂本誠志郎のスクイズで再び同点と一進一退の展開となる。しかし負けられないDeNAは8回、桑原将志にソロホームランで勝ち越すと、その後は勝利の方程式のJB・ウェンデルケンと森原康平が凌ぎ切り、4-3で僅差のゲームを勝ち切った。
1点差の厳しいゲームをモノにしたDeNAに対し、11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』ではMCを務めた真中満氏は「桑原選手の決勝ホームランも大きかったんですけども」と評価した上で「僕は6回、もう絶対絶命のピンチ、ノーアウト一塁・三塁で山﨑(康晃)投手がね、 なんとかセーフティスクイズだけの1点に抑えたこのシーンが、今日流れを向こうにやらなかったっていうとこだと思うんです」とジャクソンの残した2人のランナーを、一人しか還さなかったことが大きかったと解説。
解説として出演した斎藤雅樹氏も「そうですね。もう勝ち越されてもしょうがない感じでしたけど、本当にこの同点で止めたっていうのは、非常に大きいですよね」と一致した意見を述べた。
もう一人の解説者の坂口智隆氏は「まず三塁ランナーはしょうがないぐらいの気持ちでいいと思うんですけど、やっぱり一塁ランナーを返さなかったっていうのは、クローザーをずっと勤めてきた投手なんで、そういうものが活きたのかなっていうのは感じましたね。ギアの入れ方はさすがだなって」と現在は中継ぎながら、元守護神としての経験がモノを言ったと分析した。
最終回のマウンドではなくともチームのために腕を振り続ける山﨑康晃の存在は、チームにとってやはり欠かせない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』