「54-58」に記録更新
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)が現地時間28日のロッキーズ戦に「1番・指名打者」でフル出場。4試合連続マルチ安打、2試合連続盗塁をマークした。
ロッキーズ先発は約一週間ぶりの再戦となる右腕センザテーラ。初回の第1打席、カウント1-1から外角のスライダーを振り抜くと、打球速度111.3マイル(約179.1キロ)の弾丸ライナーが右翼フェンスに直撃。あまりの好打球により一塁でストップとなった。
一塁走者となった大谷は2番ムーキー・ベッツの打席、フルカウントからの7球目で二塁へスタート。ベッツがこの投球を一塁手前方へ高く打ち上げると、既に二塁を回っていた大谷は急いで帰塁。一塁には間に合ったものの、この際に二塁ベースを踏まずに帰塁したため、ロッキーズのアピールプレーにより併殺。痛恨の走塁ミスを喫した。
2点リードで迎えた2回表の第2打席は外角低めのスライダーを初球打ち。球足の速い打球が投手の足元を抜けたが、二塁ベース寄りに守っていた遊撃手の正面へ転がり、遊ゴロに終わった。
5回表の第3打席は四球を選んで先頭出塁。続くベッツの打席、カウント2-0からセットポジションに入った投手センザテーラの隙を突いてスタートを切ると、牽制する間もなく今季58個目の盗塁に成功。その後、テオスカー・ヘルナンデスの33号3ランで本塁へ生還した。
6点リードの6回表、再び先頭で迎えた第4打席は2番手右腕クリスウェルと対戦。フルカウントから外角低めのフォーシームを弾き返して右前安打を放つと、次打者クリス・テイラーへの2球目で今季59盗塁目を記録。大台到達へ王手をかけたかに思われたが、試合途中で5回表の盗塁が投手のボークへ記録訂正され、盗塁が1減、6回表の盗塁が今季58盗塁目となった。
7回表、二死一塁での第5打席は3番手右腕チビリに対し、カウント1-2から内角高めのスライダーを捉えるも、右翼手正面への右直。9回表、無死一、二塁での第6打席は4番手右腕ローレンスと対戦。カウント1-1から内角低めのシンカーを一二塁間真ん中へ引っ張ったが、二塁手シャヌクの好守に阻まれ二ゴロに終わった。
この試合の大谷は5打数2安打、1四球、1盗塁で「54本塁打-58盗塁」に更新。山本由伸の復帰後初勝利を援護した。さらに、打率はナショナル・リーグ単独2位の「.310」に上昇。同日の試合に欠場した打率1位のアラエス(パドレス)まで4厘差としている。