MLB12年ぶりの三冠王誕生なるか
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)が現地時間28日のロッキーズ戦に「1番・指名打者」でフル出場。5打数2安打を記録し、今季打率を「.3101」に上昇させた。
今季161試合目を終えて大谷の成績は打率.310、54本塁打、130打点。ナショナル・リーグ本塁打部門では2位オズナ(ブレーブス)に15本差、打点部門では2位アダメス(ブリュワーズ)に18点差をつけており、2冠獲得はほぼ確実。打率部門ではトップのアラエス(パドレス)を約4厘差で追っている。
ここまで大谷は632打数196安打の打率「.3101」、対するアラエスは634打数199安打の打率「.3138」という成績。同日のダイヤモンドバックス戦を欠場したアラエスだが、パドレスのマイク・シルト監督は最終戦への先発出場を明言。2年連続シーズン200安打達成を目指すと見られる。
最終戦でアラエスが2打数無安打に終わると、大谷は4打数3安打で両者タイの打率.3129。アラエスが3打数1安打の場合は、大谷が5打数4安打で打率.3139となり、この際も同率で並ぶ。アラエスが4打数1安打の場合も、大谷には4安打が必要。大谷が6打数で同率、5打数以内なら逆転でトップに浮上する。
今季の大谷は、6打数6安打で「50-50」を達成した19日のマーリンズ戦を含む計4試合で4安打以上をマーク。最終戦で4安打を放つと、日本人選手では2010年のイチロー氏以来となるシーズン200安打に到達。首位打者に輝けば、2004年のイチロー氏以来となる。
なお、アラエスはツインズ所属時の2022年に打率「.316」でアメリカン・リーグの首位打者を獲得。同年打率.311、62本塁打、131打点でリーグMVPに輝いたジャッジ(ヤンキース)の三冠王獲得を5厘差で阻止していた。今季はツインズ、マーリンズと続いて3球団目、3年連続の首位打者獲得が懸かる。
MLBの三冠王は2012年タイガースのミゲル・カブレラが最後。ナショナル・リーグに限れば、1937年のジョー・メドウィック以来となる。打撃タイトルの行方を占うレギュラーシーズン最終戦はドジャース、パドレスともに日本時間30日、午前4時10分に開始予定。